年末年始に多くの人々が利用した成田空港。その舞台裏で定時運航を支えているのがグランドハンドリング通称グラハン。佐藤アナウンサーが訪れたのは成田空港にある全日空の施設「ANA成田スカイセンター」。入社3年目グラハンの丸山さん。今回、その仕事を特別に見せてもらうことに。1つ目は機体の誘導。マーシャリングを見学。1つのミスが事故を招く機体の誘導を慎重に行う。誘導役だけではなく障害物に当たらないよう監視する役割、パイロットと交信する役割などチームで安全かつ定時の運航を支えている。2つ目は荷さばき。隙間なく積み込まれていく荷物。こうすることで荷崩れを防ぐ効果もある。そのコンテナを運ぶのがトーイングトラクター。多くの資格が必要なグラハンの仕事。ドアの開け閉めにも必要なほど資格が細分化されていてこれまで丸山さんが取得した資格の数はおよそ60。グラハン業界全体では今、採用後3年未満の職員がおよそ4割を占めており人材育成が課題となっている。全日空では去年末からVRシミュレーターを導入。実機訓練と併用しながら訓練期間の短縮を目指している。
次は離陸するためのサポート。使用するのはトーイングトラクターと呼ばれる特殊な車両。この車両で自力でバックができない飛行機を出発地点まで送り出す。今回は、資格保有数およそ300、入社17年目の先輩グラハンの松尾さんに作業の様子を見せてもらうことに。200人の乗客が乗ったおよそ200トンの旅客機を車両で押し出す。この時、時速は4キロ。揺れや振動で不快な思いをさせないよう細心の注意を払いながら少しずつハンドルを切る。乗客の人数や天候によってもハンドルの重さやブレーキの加減が変わってくるため繊細な操作技術が必要となる。出発前のお見送りもグラハンの大事なお仕事。今日はここから検定の出題。“グラハン”の手袋に書かれた漢字4文字の言葉は？青・一生懸命、赤・指差呼称、緑・体調管理。