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「全日本自治団体労働組合」 のテレビ露出情報

客が従業員などに対し不当な要求や迷惑行為をする「カスタマーハラスメント」(=カスハラ)対策などのため、従業員の名札からフルネームを外す動きが広がっている。きのう訪れたのは東京都・東大和市役所。職員の名札には名字のみ記されている。これまでは職員の顔写真とフルネームが表記された名札だったが、今月からは名字のみをひらがな表記した名札に一新したという。この変更に職員は「苦情対応では名前・顔写真で見られることが多いので、不安な時はあった。顔写真等がなくなったので、以前よりも安心して業務を遂行できているかなと思う」と話す。市民は「フルネームでなくても問題ないと個人的には思う」「職員が安心できるならいいと思う」などと話す。フルネーム表記を外す動きは品川区・千葉県船橋市・京都市・滋賀県長浜市など各自治体で広がっている。全日本自治団体労働組合の調査によると「カスハラを受けたことがある」という自治体職員が約半数の46%にのぼっている。中でも目立つのは暴言・説教・長時間のクレーム・居座り・土下座の強要など。カスハラに詳しい専門家によると、自治体の職員など公共性が高い職業は利用者側が「サービスを受けて当然」と思ってしまう傾向があるという。名札を名字のみにすることで個人を守るためには非常に有効。
近年はSNSによる個人攻撃も増加している。他にも香川県観音寺市では、SNS上に市の職員を名乗る複数のなりすましアカウントが作成された事例もあり、市が注意を呼びかけている。フルネームの表示から受ける被害を防ぐため、様々な業界で従業員の個人情報保護が進んでいる。「タリーズコーヒー」では従来、従業員名を感じとローマ字で表示していたが、一部の店舗で名札の名前をSNSで検索されたりつきまといの行為があったなどしたことから、約2年前からイニシャル表記のみにした。また、佐川急便では特に女性ドライバーからの不安の声があったためトラックの名札を廃止した。ヤマト運輸も従業員からの希望があればトラックの名前を名字だけにすることも可能。現在はフルネームで記載されている人も不安がある場合は会社に相談すると良い。また、個人情報流出を避けるため安易に自分の個人情報をSNSにアップしないようにする。

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