大阪・八尾市にあるおむすび屋の店主・小鹿千秋はコミュニティーナース。週に1度看護師として高齢者施設で働き歌ながらこの店を切り盛りしている。小鹿はかつて手術室やがん病棟など医療絵現場の最前線で働いていた。コミュニテイーナースの活動にきっかけを持ったのは地域の食堂でのある女性との出会いだった。小鹿の存在は地域の人にとって心の支えにもなっている。元常連客の遠藤弥生は1型糖尿病を患い週に3回透析治療を行い、小鹿に辛さを打ち明け、支えになっていると話す。小鹿は地域の廃坑のグラウンドで健康相談も行い、丁寧なアドバイスをしていた。今後は地域の若い世代にも積極的に関わり健康面でサポートしていきたいと考えている。小鹿は住民が普段から行きかう場所にいることが大事、より身近にハードルを低く健康や体を考えるきっかけになってもらいたいと話す。小鹿は育成にも力を入れていて、全国各地から看護師が見学に訪れているという。