瀬戸内海、愛媛・伊方町沖。ここで40年間漁を営んできた前田隆さん。温暖化の影響で、冬にハモが獲れるなど、海が変化している。前田さんは翌朝、愛媛県八幡浜市の卸売市場にハモを持ち込んだ。夏のイメージがあるハモだが、実は冬の時期の方が脂が乗って美味しいと市場関係者は語る。八幡浜市水産物地方卸売市場は、水揚げ高は県内2位。魚の種類は多いが、それぞれの量が少なく、流通に乗せにくいのが悩み。愛媛県は養殖生産量が45年連続日本一。その一方で、天然魚の販売が課題となっている。市場には、愛媛県町職員の稲井大典さんからの依頼で、角上魚類の有馬さんたちが訪れていた。天然魚を売るために愛媛県が角上魚類を頼った形。角上魚類としても、安くて美味しい地魚を手に入れるまたとないチャンスだった。翌朝、神奈川県大和市の角上魚類・つきみ野店に、買い付けた魚が届けられた。愛媛の公式キャラクター“みきゃん”と、稲井さんも駆けつけていた。20種類以上の地魚が並ぶ「愛媛フェア」が開催され、盛況だった。角上魚類は「愛媛フェア」を今後も各店舗で開催することに決めた。