今年1月に埼玉県八潮市で起きた大規模な道路陥没を受けた、国の要請にもとづく下水道管の調査が、きょうから広島市で始まった。きょうは市や業者の担当者が中区舟入幸町の交差点の前に集まり、マンホールを外して下水道管の調査を始めた。国は全国の自治体に対し、設置してから30年以上が経過していて、直径が2メートル以上の下水道管を対象にした調査を行うよう要請している。調査には、下水道管の中を自走できる専用のカメラが使われ、紐で吊り下げて地下4メートル程の下水道管の中におろしていった。そして、カメラがリアルタイムで捉えた映像を、地上のモニターで見ながらカメラを操作し、下水道管に損傷や腐食などの異常がないかを確認していた。広島市の調査は市内の下水道管計53キロにわたって、来年2月まで行われる予定。