東京・八王子市の多摩少年院で暮らす少年たち。少年院は家庭裁判所の審判で送られてきた少年たちが罪と向き合い、社会復帰に向け教育や支援を受ける施設。多摩少年院では関東近県1都10県からおおむね16歳5カ月以上の少年を受け入れている。毎朝繰り返される食事の風景に少年院が抱える問題があった。4年前、多摩少年院の平均収容人員は77人だったが、取材日(9月17日)は150人と倍近くになっている。現在運用されている寮は4棟あるが、すべてが定員オーバーだという。第三学寮では定員28人に対し、取材日は41人もいた。これは多摩少年院だけに限った話ではない。去年全国の少年院に新たに収容された少年などは2044人で3年連続の増加となっている。全国で男子の入院者に占める詐欺の割合は2000年の0.4%から2024年には約25倍の9.9%に増加。去年、多摩少年院に収容された少年の非行名は詐欺は18%で窃盗に次いで多い。少年たちはなぜ詐欺に手を染めたのか。特殊詐欺に関わったという少年はトクリュウによる特殊詐欺に自ら加わり、キャッシュカードなどをだまし取り現金を引き出す役割だったという。最初の犯行から逮捕までの期間は約2カ月で、自分が関わった詐欺の被害総額は数千万円にのぼるという。きっかけとなった先輩の逮捕後に自身も逮捕され、今は「二度と罪を犯さない」と決心しているという。
