きょう自民党、公明党両党と立憲民主党の党首が、地震や大雨で被害が出た石川県の能登地方を相次いで訪れた。ほかの野党の党首らは、衆議院選挙に向けて街頭演説などを行っていて、解散総選挙をにらんだ発言が相次いだ。就任後初めての地方出張として、石川県の能登地方を訪れた石破総理大臣。輪島市では先月の記録的な大雨で川が氾濫し、住宅が流された現場を視察した。その後訪れた避難所では被災した人たちから、直接話を聞いた。また珠洲市では、大雨で浸水した仮設住宅を訪問。一連の視察のあと、石破総理大臣は、今回の大雨による災害の復旧にかかる費用を国が支援する激甚災害に指定する考えを示した。その上で「当面は内閣府防災担当の予算、人員を飛躍的に拡充する。そして内閣府の外局、防災庁の創設を図る」とコメント。公明党・石井代表は珠洲市を訪問。先の大雨で濁流が流れ込み、被害が出た田んぼで、被害の状況を聞き取った。立憲民主党・野田代表は、輪島市などを訪れ、川があふれて土砂が押し寄せた住宅や店を視察した。「選挙どころではないという率直な意見もたくさんもらった。1日も早く(補正予算案を)成立させる。そのあかつきに解散でいいのではないか」とコメント。解散総選挙をにらんだ発言が相次いだ。日本維新の会・馬場代表は、大阪府堺市で開かれただんじり祭を見て回り、写真撮影などに応じた。「国民側に立ち、国民が感じていることを国会で議論を挑んでいく」。共産党・小池書記局長は、盛岡市で集まった人たちと握手を交わしながら対話。このあと街頭演説を行った。「(石破首相は)予算委員会を開こうとしない。あっという間に解散総選挙。そんなに論戦が怖いのか」。国民民主党・玉木代表は、宮崎市で街頭演説を行った。このあと、訪れた人たちと握手を交わしたり、写真撮影に応じたりした。「政治とカネの問題で不信感を持たれるような政治から決別しよう」。れいわ新選組・大石共同代表は、大阪市で街頭演説を行った。演説の合間には、集まった人たちと握手や対話をした。国会では週明けから石破総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われる。解散総選挙をにらんで、与野党の攻防が激しくなる見通し。