先の衆議院選挙のあと初めての本格的な論戦の場となる第216臨時国会はきょう召集され、会期は来月21日までの24日間となる見込み。衆参両院の本会議で、常任委員長の選出などが行われる。そして、あすは天皇陛下をお迎えして開会式を行ったあと、石破総理大臣が所信表明演説に臨む。これを受けて衆参両院の本会議では、各党による代表質問が来月2日から3日間行われたあと、石破総理大臣にとって先月の就任後初めてとなる予算委員会は衆議院は来月5日に、参議院が翌6日に予定されている。政府与党は、少数与党となった中でも着実に政策を推進したいとして、国民民主党との間で協議を重ねたうえで経済対策をまとめていて、これを踏まえた今年度の補正予算案を提出し、成立を図ることにしている。これに対し、立憲民主党などほかの野党は、今の経済対策は不十分だとして見直しを求める方針。また、政府与党は政治の信頼回復に向けて、野党側の理解も得て、政治資金規正法の再改正を実現したい考えだが、企業団体献金の扱いなどで意見の隔たりがあり、経済対策などとあわせて与野党の活発な議論が交わされる見通し。さらに、政治とカネの問題を巡っては、収支報告書に不記載のあった自民党の参議院議員の多くから、政治倫理審査会に出席する意向が示されていて、開催に向けた協議が行われるものと見られる。一方、自民、公明両党は「年収103万円の壁」の見直しを巡り、きょうも国民民主党との税制協議を行う予定で、その動向も国会審議の行方を占ううえでの焦点になりそう。