年度末の3月31日まで残り5日となる中、新年度予算案の審議日程について、自民・石井参院国対委員長と立民・斎藤参院国対委員長は連日会談し調整を続けている。自民党は石破首相出席の予算委員会集中審議について、野党側が追加して行うよう求めていることを受け、きょうに加えてあすも3時間の開催を提案。あすは締めくくりの質疑と採決を行い、その日のうちに予算案の再修正案を上程して、採決したいとしていて、年度内の成立を期す方針。立憲民主党は審議時間が不十分で採決は受け入れられないとし、あすの集中審議の審議時間を増やすよう求めた。また野党側は石破首相が予算案成立後に強力な物価高対策を打ち出す考えを示したことに反発しており、石破首相はきょうの集中審議の冒頭で発言の真意について説明することにしている。石井氏と斎藤氏はきょうも会談予定で、採決をめぐる与野党の調整が大詰めを迎えている。与野党が今月末までに結論を出すことを申し合わせている企業・団体献金の扱いは衆議院特別委員会で議論が続いている。自民党が提出した透明性を高める法案、立民・維新などが共同提出した寄付を全面的に禁止する法案が審議されているが、隔たりが埋まらず、与野党双方から一定の方向性を示す必要性があるとして、公明・国民民主がまとめた規制強化の案をもとに議論を継続すべきとの指摘も出ている。今月末までにどのような結論を出すか、与野党で調整が行われる見通し。