代表質問は2日目。きょう見えてきた高市政権と野党の新たな3つのポイントについて政治部官邸キャップ・平本さんに解説いただく。1つ目は「『攻め時』いつ?国民民主の苦悩」、2つ目は「“野党”初質問…公明のジレンマ」、3つ目は「高市政権『ここから早紀が勝負』」。1つ目について平本さんは「玉木さんの質問を議場で聞いてきたが、一言でいうと『攻めあぐねている』という印象を持った。理由は高市政権の支持率が高いことで野党幹部は『批判ばかりしていると自分たちに批判の矛先が向く』と話す。それに加えて国民民主党特有の事情がある。それは支持率。高市内閣の支持率が71%に対し、政党支持率で国民民主党は5%、その前の回に比べて4ポイントダウンした。連立をめぐって与野党からは『玉木さんが決断しないでチャンスを失った』という批判も出るなどし、党の勢いを失っているという現実がある」と話した。2つ目については「公明党は野党として初の質問でした。どう追求するかが注目された。斉藤代表の質問は連立離脱のきっかけとなった“政治とカネ”の問題では厳しく高市総理を批判していた一方で、攻めは少なかった印象。きょう気になったフレーズは『決意を伺う』という言葉で4回確認できた。ある公明党幹部は『野党になったのだから批判をすべきだが、急に態度を変えると節操がないとみられる』と話している。攻めづらい理由はいまの高市政権が打ち出している政策の多くは、公明党が与党時代に自民党と一緒に作ったものが多いから」などと話した。3つ目については「高市さんが自民党総裁選に勝利してちょうど1ヶ月が経った。その後連立協議や外交ウィークが続いた。首脳外交などが評価されて支持率も高くなっている。が、高市政権に期待が高まるのは物価高対策。国会ではようやく物価高対策の議論が始まったところ。立憲民主党は食品に限定した消費税ゼロ、国民民主党は年収の壁の引き上げを求めている。あさってからは予算委員会も始まる。高市総理は私達が実感できるかたちとして物価高対策をどう前に進めるのか、ここからが勝負」などと説明した。
