フランスではマリーヌ・ル・ペン氏が率いる極右政党の国民連合が、マクロン大統領の与党連合に獲得議席で倍以上の差をつけて大勝する見通しとなり、マクロン大統領は議会下院の解散を発表した。7月26日に開幕するパリオリンピックに向け盛り上がり始めたフランスだが、その前に、今月末の議会下院選挙の投票が待っている。国民連合が得票率31.4%大統領の所属政党は14.6%だった。驚きの解散発表から一夜明け右派も左派も早速、選挙協力の交渉に乗り出している。ヨーロッパ議会選挙の翌日、国民連合の本部は沸きかえっていた。勝利から程なく、今日から総選挙の準備が始まる。パリの別の区では左派も活動を開始。環境党、社会党などが再び連合を模索している。すべては解散発表の衝撃から始まった。突然の衝撃が訪れたのは9日の夜9時ごろだった。誰も予測しなかったことだが、一部の大統領側近はしばらく前から検討していた。セジュルネ外相とダルマナン内相大統領府事務総長そして、2人の顧問。首相に知らされたのは遅く9日の夕方だった。解説委員は「解散の狙いは新しい与党の結成だ。」等とコメントした。