両陛下は午前11時半過ぎに特別機で神戸空港に到着し、宿泊先のホテルで、平成7年の阪神・淡路大震災からの復興状況などについて説明を受けられた。午後3時過ぎに当時の被災状況や、この30年の復興の歩みを伝える特別展示が行われている県立博物館を訪ねられた。会場にある阪神地域の航空写真には、被害が大きかった地域が一目で分かるよう、現在の町並みの上に、兵庫県内だけでおよそ58万棟に上った建物被害の分布が被害程度ごとに色分けして示され、被災当時と復興後の様子を見比べられる写真パネルも展示されている。このあと両陛下は、地元の企業経営者など、復興に力を尽くしてきた関係者と懇談された。商店街とまちづくりNPOの理事長として、関西を代表する中心市街地の1つだった新開地の復興に取り組んできた高四代さんに、天皇陛下は、「大変でございましたね」などとことばをかけられた。両陛下は、阪神・淡路大震災の発生から30年となるあす、兵庫県公館で追悼式典に臨まれる。
住所: 兵庫県神戸市中央区下山手通4-4-1