政治部の徳丸デスクに聞く。1週間前の兵庫県知事選挙ではSNSが大きな影響を与えたと指摘されていたが、名古屋市長選挙でのSNSの影響というのはどうだったのだろうか。きのう行ったNHKの出口調査。兵庫県知事選挙に続き投票する際に何を参考にしたのか聞いてみた。兵庫とは異なり、今回最も多かったのは新聞。34%でだったが、SNS動画サイトは20%、テレビが19%となっている。ただ、10代から40代まではSNS、動画サイトを参考にした人が最も多くなった。実際、兵庫県知事選挙で斎藤知事の動画を配信した人たちが名古屋に駆けつけて、広沢さんの選挙運動を撮影して、そして配信するといった動きもあったよう。このSNSの影響を候補者はどう考えているのだろうか。SNSだけで勝負が決まるということはないと思うが、広沢さんも大塚さんも昨夜それぞれ勝因、敗因の1つに挙げている。広沢さんはネットの力は大きかったと改めて思うと振り返った。一方、大塚さんは選挙期間中に増税派だなどと決めつける投稿が相次ぎ、大塚さんみずから自分は元祖減税派だなどと打ち消す投稿を何度も行っている。このため昨夜もデマやひぼう中傷の影響が一定程度あったと思うと話している。極端な情報の拡散で分断を招いて選挙後の市政、引いては民主主義にマイナスが生じるようなことがあってはいけないのでそのあたりの対応策が引き続きの課題となりそう。