イラン大統領選挙・決選投票。イラン議会の副議長などを務めた改革派のペゼシュキアン氏は、保守強硬派のジャリリ氏に300万票近い差をつけて勝利した。選挙では、制裁解除に向けて、欧米との関係改善や、核合意の立て直しを訴え、ヘジャブと呼ばれるスカーフの着用についても厳しい取締りを批判した。ただ、知名度は高くなく、当初は本命視されていなかった。欧米との関係改善はできるのか。慶應義塾大学・田中浩一郎教授は「最高指導者・ハメネイ師の意中の候補ではなかっただろう。大統領がやろうとすることはハメネイ師にとってすんなり首を縦にふる内容にはならないと思う」とコメント。