きょうの東京株式市場は、7日にニューヨーク市場で米国の景気の先行きへの警戒感から株価が下落した流れを受けて半導体関連の銘柄などに売り注文が広がり、日経平均株価は一時800円以上値下がりした。しかしその後は値下がりした銘柄を買い戻す動きも出て上昇に転じ、日経平均株価の午前の終値はきのうの終値より58円48銭高い3万5148円10銭だった。日経平均株価は今月5日に過去最大の下落となったあと、その翌日には過去最大の上昇となり、きのうは日銀の内田副総裁の発言を受けて当面緩和的な金融環境が続くという見方から400円余り値上がりし不安定な値動きが続いている。鈴木金融担当大臣は会見で「経済状況、あるいは為替の状況、企業の活動状況は、投資家が判断して市場で決定されるべきもの。注意深く見ていきたい」などと話した。