東北大学災害科学国際研究所・富田史章助教のリモート解説。北海道沖・千島海溝でひずみが蓄積しM9クラス超の巨大地震が起こる可能性があるという。千島海溝は太平洋プレートと陸のプレートが重なる所に存在。政府の地震調査委員会によると、千島海溝沿いで30年以内にM8.8以上の超巨大地震が発生する確率が7%〜40%。根室沖でもM7.8〜8.5程度の地震が80%程度、十勝沖でM8.0〜8.6程度の地震が20%程度あるという。東北大学などの研究グループは根室沖の太平洋プレートと陸のプレートにGPSを設置し2019年から5年間にわたり海底がどれくらい動いているのか調査。太平洋プレートから陸側に年間約8cm移動したことが分かった。陸のプレートも同様に年間8cm移動。プレート同士が固着し“ひずみ”が蓄積される。蓄積されたひずみが限界に達するとM8.8程度の地震発生の可能性と津波の発生が起きる可能性があるという。
東北大学災害科学国際研究所・富田史章助教のリモート解説。北海道沖の千島海溝でマグニチュード9クラスの大規模な地震の可能性があるという。北海道・厚岸町で津波発生時のCGによるシミュレーション動画を紹介。最大震度7の地震が発生した場合は地震発生から約30分後に津波の第一波が到達。15分後、海水は住宅の2階以上の高さにまで到達。影響は北海道から千葉にかけて大きな津波が発生。津波の高さはえりも町、釧路町で26m超、函館市8.7m。千島海溝沿いの超巨大地震は6500年間で18回発生していると推定。平均発生間隔は340年〜380年。17世紀(1611年〜1637年の間か)推定城戸M8.8の超巨大地震が起こり現在は既に400年前後が経過。内閣府が推計した被害が最大のケースは千島海溝地震で最大Mが9.3。死者数は10万人を超える。全壊・焼失も8万4000棟にのぼり、避難者も24万4000人を予想。一方で日本海溝地震は最大M9.1。死者数は19万9000人、全壊・焼失が22万棟、避難者は57万8000人を 予想している。
巨大地震で大規模な被害が想定される中、早期避難が重要になってくる。内閣府の試算による日本海溝地震の津波による死者の想定では約19万9000人だが、早期避難率が高く呼びかけ有りで約4万7000人。千島海溝地震では約10万人だが、早期避難率が高いければ約4万4000人まで減少する。小木氏「避難した後の人権・安全保障が国際基準から離れている。」などと指摘した。富田氏は「平時からの備えが重要。地域ごとの対策は地方自治体などでも取り組まれておりホームページなどで公開されているため参考にしてほしい」などと指摘した。
東北大学災害科学国際研究所・富田史章助教のリモート解説。北海道沖の千島海溝でマグニチュード9クラスの大規模な地震の可能性があるという。北海道・厚岸町で津波発生時のCGによるシミュレーション動画を紹介。最大震度7の地震が発生した場合は地震発生から約30分後に津波の第一波が到達。15分後、海水は住宅の2階以上の高さにまで到達。影響は北海道から千葉にかけて大きな津波が発生。津波の高さはえりも町、釧路町で26m超、函館市8.7m。千島海溝沿いの超巨大地震は6500年間で18回発生していると推定。平均発生間隔は340年〜380年。17世紀(1611年〜1637年の間か)推定城戸M8.8の超巨大地震が起こり現在は既に400年前後が経過。内閣府が推計した被害が最大のケースは千島海溝地震で最大Mが9.3。死者数は10万人を超える。全壊・焼失も8万4000棟にのぼり、避難者も24万4000人を予想。一方で日本海溝地震は最大M9.1。死者数は19万9000人、全壊・焼失が22万棟、避難者は57万8000人を 予想している。
巨大地震で大規模な被害が想定される中、早期避難が重要になってくる。内閣府の試算による日本海溝地震の津波による死者の想定では約19万9000人だが、早期避難率が高く呼びかけ有りで約4万7000人。千島海溝地震では約10万人だが、早期避難率が高いければ約4万4000人まで減少する。小木氏「避難した後の人権・安全保障が国際基準から離れている。」などと指摘した。富田氏は「平時からの備えが重要。地域ごとの対策は地方自治体などでも取り組まれておりホームページなどで公開されているため参考にしてほしい」などと指摘した。