富士山で大規模な噴火が発生した際、最悪の場合、火山灰が神奈川県などで30cm以上、都心でも10cm程度降り積もると想定されている。有識者会議の報告書では、対策の基本方針として「できる限りとどまり自宅等で生活を続ける」とした上で、火山灰の量にあわせ4つのステージに分け行動指針を示している。ステージ4のエリア(火山灰30cm以上)では、木造家屋は倒壊のおそれがあるため「原則避難」としエリア外へ避難するとしている。検討会の藤井座長は火山から離れた場所では「基本的に火山灰で命が失われることはない」とした上で、日頃からの備蓄が重要と強調している。