今日は国家が主体となって行う情報戦に焦点を当て安全保障の観点からこの問題について考える。情報戦自体は新しいものではないが 、SNSなどを通じて偽の情報などが以前とは比較にならないスピードで拡散しているからだ。その情報は国の安全保障などに影響を与える武器にもなりえる。マサチューセッツ工科大学の研究チームによるとうその情報は真実より速くはるかに広範囲に拡散したとの研究結果が発表された。欧米諸国に数多くの情報戦を仕掛けてきたのはロシアだ。またロシアは去年ウクライナに軍事侵攻をした際にも大規模な情報戦を行った。ウクライナは情報戦に素早く対応した。
アジアでは中国がロシア以上にこの活動に力を入れている。最も懸念されるのは台湾有事で中国は初期段階でサイバー攻撃と大規模な認知戦を仕掛けてくる可能性が高いと台湾当局はみている。日本では内閣情報調査室が偽情報の収集・分析にあたり正しい情報発信で対抗するとしている。また国民ひとりひとりの高いリテラシーも不可欠だ。