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「円安」 のテレビ露出情報

きょうのテーマは暮らしと円安。円相場はきょうも1ドル156円台と円安傾向が続き、私たちの暮らしにも影響が出ている。日本は石油などのエネルギーや食料品を海外から輸入しているが、このとき円で支払う額が円安だと割高になるから物価高へ繋がってくる。そうした中、先月シンクタンクのみずほリサーチ&テクノロジーズがまとめた数字が衝撃的だった。今年度の家計の負担が急激な円安やエネルギー価格の上昇を背景に、昨年度に比べて1世帯当たり平均で約10万6000円も増えるというもの。内訳としては、もともと今年度は電気、ガス料金の負担軽減措置を5月まででいったん終了することなどから、エネルギー関連で3万6000円の負担額が見込まれている。それに加えて、円安による輸入物価高騰の影響を受けて、食料品や飲料、それに外食などの負担が4万3000円程度増えるとしている。この試算では来年1月以降1ドル143円まで円安から円高に進むことが前提となっていて、想定以上に円安の度合いが大きければより負担が大きくなることも懸念される。
円安が続く背景には、日本の金利が低く米国は高いという日米の金利差がある。米国では、コロナ禍後の景気の回復で深刻なインフレが発生し、中央銀行にあたるFRBは景気の熱を冷やすために政策金利を急激に引き上げて、いま5%台。一方の日銀は、今年3月にマイナス金利を解除したが、持続的、安定的な物価上昇という目標を達成するために依然として0%程度と低い金利に抑えている。5%も金利の差がある中で、投資家としては金利の低い円を売って金利の高いドルを買う方がより多くの利益を得られるということで、円安の傾向が強い状況が続いている。金利差が円安の背景にあるから、逆に金利差が縮まっていけば円安から円高に向かうのではないかといわれている。ただ日銀は、日本経済が何十年も低金利に慣れている中で急激に金利を引き上げれば経済に混乱をもたらすとして、時間をかけて利上げを行っていく構え。一方、米国も物価が思ったように下がらず金利をすぐに下げるという状況でもない。当面、日本は金利を上げない、米国は下げないという現状がまだ続きそうだということで、円安傾向もまだ続きそう。
円安を通じて物価が上昇していることが家計にマイナスの影響を与えていることを示すデータがある。グラフ「現金給与総額の推移(前年同月比)」。厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、今年3月の1人当たりの現金給与総額は去年の同じ月から0.6%増えて27か月連続でプラス。ただ、その一方で物価も上がっている。そうした物価の上昇分を考慮した実質的な賃金、今年3月は前の年より2.5%のマイナス。先月まで24か月連続でマイナスとなっている。賃金が上がっていても物価がそれ以上に上がっているから、実質的にはマイナス家計はどんどん苦しい方に向かっているということ。今年の春闘では大企業の賃上げ率が5.58%と約30年ぶりの高さとなったが、その賃上げのプラスの効果を円安による物価高が台なしにしてしまうおそれもある。
そしてもう1つ気がかりなのは、金利の差以外にも円安をもたらす要因があるという指摘。通貨の価値はその国の経済の強さを反映するといわれるが、専門家は日本経済の停滞が今回の円安を招いた一因にもなったと指摘する。東京財団政策研究所・早川英男主席研究員(元日銀理事)は「日本経済の実力の低下、国力の低下みたいなのが見えていて、それがじわじわと効いてきているのも間違いない。力がついてこなければ円安になってしまうということ」と話す。かつて日本経済は製造業が強い国際競争力を誇って、輸出を拡大して巨額な貿易黒字を生みだしていた。稼いだ外貨を円に両替する時に、ドルを売って円を買うので円高になるという傾向が強かった。ところが韓国、中国、台湾といったライバル企業の台頭でかつて程の競争力はない。さらにデジタル分野ではAI=人工知能といったソフトやIT関連サービスを利用する際にこの分野の技術開発が進んでいる米国に巨額の使用料を払っている。その際、円をドルに替える、つまり円を売ってドルを買うことになるのでその部分が円安の要因になる。長期的な円安を食い止めるために、企業は研究開発や最新の製造設備、人材開発投資を行って国際競争力をいま一度強めていく。政府はデジタル化の後押しや規制緩和を通じて経済活性化の下地を作っていくといった取り組みが必要になる。今回の円安はそうした宿題をさぼってきたツケが回ってきたものと言えるかもしれない。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年11月21日放送 4:55 - 8:00 テレビ朝日
グッド!モーニングANN
今年収穫したぶどうで作られたフランス産ワイン・ボージョレ・ヌーボーが午前0時に解禁された。東京・銀座のワイン販売店では、解禁されたばかりのボージョレ・ヌーボーを飲むために20人ほどの客が集まった。円安が続き輸入品の価格が上がるなか、この店では多くの人に飲んでもらいたいとし、去年と同じ価格に据え置くという。

2024年11月14日放送 19:00 - 19:30 NHK総合
NHKニュース7(ニュース)
きょうの東京外国為替市場では、円安ドル高が進み、円相場は一時、およそ3か月半ぶりに1ドル156円台まで値下がりした。市場関係者は、米国で大統領職と上下両院を共和党が掌握する「トリプルレッド」の状況となったことで、トランプ次期大統領の下、財政出動が増えるという見方が広がって、長期金利が上昇し、東京市場でも円を売ってドルを買う動きが活発になったと話している。14[…続きを読む]

2024年11月12日放送 10:25 - 13:55 TBS
ひるおび!(ニュース)
きのう特別国会があり第2次石破内閣が発足した。きのう国会議事堂には初めて当選した議員らが次々と登院。参議院からくら替えし、無所属で当選した世耕弘成氏は「議員生活27年目の新人ということになりますけれども、心機一転新しい気持ちでしっかり頑張っていきたい」とした。一方25歳の最年少自民党・大空幸星議員は「執行部に対して“間違ってるな”と感じていることは、“間違っ[…続きを読む]

2024年11月12日放送 9:00 - 11:10 日本テレビ
DayDay.HOT today
チーズ工房・2006年106か所→2023年351か所。全国の酪農家戸数・1963年約42万戸→2023年約1万2000戸(農水省による)。国産チーズはクセがなく食べやすい。円安で輸入チーズが高騰するなか今後国産チーズの需要は伸びていきそう。

2024年11月11日放送 5:45 - 7:05 テレビ東京
モーサテ騰落率ランキング
アメリカ大統領選挙でトランプ前大統領が勝利、それにともなう景気回復期待や円安進行、国内外の決算発表に対する前向きな評価を支えに堅調な地合いを保った。FOMCを含めて日米の重要イベントを無難に通過するかっこうとなり、例年通りの年末ラリーが意識され始めている。業種別騰落率(対象:TOPIX)トップは証券、商品先物取引業10.7%、トランプ減税などを意識して国内外[…続きを読む]

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