1939年に立原道造は第一回中原中也賞を受賞した。その翌月に24歳でこの世を去った。1930年代の浦和はほのぼのとした風景が広がっている。詩人であり建築家だった立原には多くの知人らがいたが詩人や画家などと交流する中である構想が浮かんだ。それは浦和に芸術家のコロニーを作ること。その中で選ばれたのが別所沼公園。2002年にあるプロジェクトが立ち上がったという。浦和の文芸家や建築家が立原道造の夢を継承し、ヒアシンスハウスを実際に建てることになったという。交渉は難航したが市の公園課に別所沼の敷地を貸してほしいと頼んだが市民が熱望すれば考えると言われた。寄付が集まれば建設が叶うという中、わずか一年半で700万円が集まった。こうしてヒアシンスハウスが完成した。建物は窓をしめた時には窓から柱が見えない美しい作りで、あければ建物と園と景色が一体化した開放感が味わえる。ヒアシンスは風信子と書き、旗が上がっていれば在宅中の印で誰でも寄って良いというメッセージ。
住所: 埼玉県さいたま市南区別所4
URL: http://www.scvb.or.jp/data/besshopark.shtml
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