モリヤさん(40)は、半年前前まで介護施設で正社員として働きながら、飲食店や工場で副業をしていた。妻と幼い子供の4人家族を本業だけでは養えず、副業をせざるを得なかったという。介護施設の夜勤明けに、副業として飲食店で勤務していたほか、休みの日には工場で日雇いの仕事をしていた。それでも手取りは30万円未満だった。月の時間外労働は過労死ラインに迫る約70時間となっていた。そのうち60時間以上は副業先で働いていたが、そのことを会社に伝えるのは難しかったため、伝えずにいた。こうした生活を4年ほど続けていたところ、体を壊し本業も副業を失った。