岸田総理大臣の後任を決める来月の自民党総裁選挙に向けて中堅若手議員が推す小林鷹之氏は週明けにも記者会見して立候補を表明する方向で調整に入った。一方、上川外務大臣は親交のある議員に立候補への意欲を伝え支援の要請を始めた。来月の自民党総裁選挙では、これまでに石破元幹事長、小泉進次郎氏、河野デジタル大臣、小林鷹之氏、齋藤経済産業大臣、高市経済安全保障担当大臣、野田聖子氏、茂木幹事長の名前が挙がっている。このうち当選4回で40代の小林氏は、世代交代が必要だとする中堅若手議員らが推していて、きのうも中心メンバーが集まった。関係者によると、公約づくりなども進めていて、週明け19日にも記者会見して立候補を表明する方向で調整に入った。一方、おととい熟慮したうえで決断し行動に移していく覚悟だと述べていた上川外務大臣は、昨日から親交のある議員に電話し立候補への意欲を伝え支援の要請を始めた。また、加藤元官房長官も昨夜、総裁選挙に向けて具体的に動いていきたいと述べ立候補に意欲を示したほか、林官房長官も立候補に期待する声を受けて自らに近い議員と対応を協議している。今回の総裁選挙は、ほとんどの派閥が解散を決めた中で行われることなどから中堅若手からベテランまで幅広い層の候補者が乱立する可能性があり、決選投票まで視野に入れた戦略が必要になるだろうといった見方が広がっている。このため立候補に必要な20人の推薦人を確保するための駆け引きが今後激しくなる見通し。