医療費が高額になった場合に自己負担を抑える高額療養費制度が見直され、来年8月からひとつき当たりの負担の上限額が引き上げられることになった。高額療養費制度の見直しは来年度予算案の決定に向けた福岡厚生労働大臣と加藤財務大臣との折衝で決まった。再来年8月からは年収の区分をさらに細かくしたうえで再来年と3年後の2027年の2段階で上限額を引き上げるとしている。高額療養費制度の自己負担の上限額引き上げにがん患者とその家族で作る団体は危機感を募らせている。団体では治療の長期化に伴い毎月の自己負担の上限額が下がっていくような緩和策を求めて厚生労働省に要望書を提出している。