- 出演者
- 利根川真也 野口葵衣
オープニング映像。
自民党総裁選についてお伝えする。5人が立候補しているが1回目の投票ではいずれも過半数には届かず、決選投票にもつれ込むことが確実な情勢。午前0時40分現在、最低限獲得している党員票の試算は小林氏が9票、茂木氏が10票、林氏が32票、高市氏が70票、小泉氏が44票となっている。
自民党総裁選の会場から中継。まもなく国会議員のよる投票が始まる。総裁選挙は国会議員票と全国の党員党友による投票で配分が決まる党員票で争われる。
自民党総裁選から中継。麻生最高顧問の動向について根本記者が解説。今回の総裁選挙でキーマンの1人と言われており、麻生派は衆参合わせて40人以上の議員が所属している。今回候補者の多くが麻生さんの事務所を訪ねて直接支援を要請した。石破総理はどの候補者を支持するかは明らかにしていないが、先月の記者会見では政策を継承する人を臨むなどと述べた。岩屋氏は林氏を支持するとの考えを示している。衆議院議員は195人、参議院議員は100人、国会議員票は295票となっている。加藤財務大臣は今回立候補せず小泉陣営の選挙対策委員長。加藤氏は去年の総裁選に立候補したが、今回は立候補を見送った。この為、加藤氏を支援した議員数人は小泉氏の陣営に加わった。上川市は小泉氏を支持する考えを示している。岸田前総理はどの候補者を支持するか明らかにしていない。小林氏は、石破政権では主要な役職には就かず、自らを座長とする政策勉強会を立ち上げるなどして自身を支持する支援などを受けた議員らとの繋がりを維持してきた。
菅元首相は小泉氏と同じ神奈川県連に所属。菅氏は小泉氏について将来的に総理大臣を務める資質があるとの見方を示してきた。高市氏は保守的な政治心経で知られ、安倍内閣でも閣僚党幹部を務めた。去年の総裁選挙では1回目の投票で最も多い党員票を獲得し全体でもトップとなったが、決選投票で石破総理に逆転されて負けた。その後は主要な役所に就かず、全国各地で講演会を行うなどして活動を続けてきている。中谷氏は石破内閣で防衛大臣を務めており、石破総理とも近い関係で知られている。今回の総裁選では林氏を支持する考えを明らかにしている。林氏は去年に続いて3回目の挑戦。現在は官房長官を務めている他、これまでに防衛大臣、農林水産大臣、文部科学大臣などを歴任してきた。茂木氏は外務大臣、経済産業大臣などの閣僚、幹事長を始めとした当幹部を歴任してきた。現在の自民党の状況について結党以来最大の危機などと述べている。森山幹事長は明らかに支持は示していない。
つい先程から参議院議員の投票が始まっている。13時4分頃から会場では投票が始まった。衆議院議員の投票が終わり先程から参議院議員の投票へと入っている。これまでに200人程の名前が呼ばれている。参議院議員の投票が終わった後、ステージにいる選挙管理委員が投票して最後に不在者投票が行われる。全員の投票が終わると開票作業が始まる流れ。
候補者が決意を述べた。小林元経済安保相は、中堅若手世代が日本・自民党を動かしていくという。茂木前幹事長は絆を大切にしたいと語る。林芳正官房長官は、総裁の座を勝ち取るという。高市前経済安保相は、どんなことがあっても勝ち取るという。小泉農相はみなさんと自民党を作り上げるという。
総裁はどのようにしてきまるのか。国会議員票295票、党員票295票。合計590票で決まる。全国91万人あまりの党員党友がハガキなどで投票する。過半数を獲得すれば新しい総裁に選ばれる。過半数を獲得する候補がいなければ決選投票になる。
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自民党本部では、国会議員による投票が続く。小林鷹之氏を去年の総裁選挙で支えた若手中堅議員が今回も支えている。浜田元防衛大臣、石井参議院国会対策委員長なども加わっている。茂木さんは最も早く立候補した。旧茂木派の衆議院が多い。林芳正官房長官は、公務の合間を縫って地方議員と会合した。高市さんは保守的な政治信条だ。政策面で中間層も意識した活動をしている。党員票に強みを持っている。小泉農相は序盤からリードしてきた。派閥、旧派閥を横断した顔ぶれが目立つ。開票作業は20分かかる。
これまで総裁選挙は実質、総理大臣を決める選挙だったが、今回は国政選挙の連敗で、衆院、参院ともに自民党は過半数に届いていない。国会で行われる総理大臣指名選挙で、野党がひとつにまとまれば、いまの野党から総理大臣が選ばれる可能性がある。今回の総裁選挙では、野党との連携のあり方が注目された。小林元経済安保相は連立ありきではないとのこと。茂木前幹事長は連立の枠組を広げることに異存はないとのこと。林官房長官は連立の交渉と政策の合意を同時に進めていくという。高市前経済安保相は連立政権をつくりたいという。小泉農相は政権の枠組の安定が必要で連立がいちばんだという。
開票作業が続く。少数与党なので、政策実現には野党との協力が必要になる。政権運営を安定させるためにも、政権の枠組みの拡大が必要だ。スケジュールやアプローチについては候補者それぞれに違いがある。小林さんは、連立は手段であり目的ではないという。茂木さんは、連立の相手としては、日本維新の会、国民民主党を挙げている。林さんは、スピード感を持って政策をすすめるという。高市さんは連立の拡大をするという。小泉さんは政党間協議を呼びかけるとのこと。
立憲民主党の野田代表は、選挙区でこれだけバッティングしていると連立はありえないという。野党は政策実現のチャンスだという。協議をひきついでくれる人が総裁になってほしいという。日本維新の会の吉村代表は社会保障改革と副首都構想は絶対条件だという。国民民主党の 玉木代表は物価高騰対策の実現の有無が必要となるという。立憲民主党の野田代表は自民党との大連立はないという。日本維新の会の藤田共同代表は連立のテーブルにつきたいという。簡単ではないという認識だ。国民民主党の玉木代表はガソリン税の暫定税率の廃止、103万円の壁を178万円に引き上げることが条件だという。
党員票の取り込みに向けて、各候補動画やSNSでの発信を強化。今回の特徴は2つあり、YouTubeなどでの動画での野党とのコラボ。7月の参議院選挙を経て、国会で少数与党となったこともあり、候補者たちと野党の代表などが対談などをする動画の発信が見られるようになった。小林鷹之氏は、日本維新の会・藤田共同代表と対談し、外国人政策などについて議論。茂木敏充氏は、国民民主党・玉木代表などとの動画を発信し経済成長などについて意見を交わした。この動画は野党とのコラボ動画の中で最も多く見られている。林芳正氏と小泉進次郎氏は、藤田共同代表のYouTubeチャンネルで対談。小泉氏はYouTube以外でも、自身のインスタグラムで日本維新の会・吉村代表と大阪・関西万博での視察の様子も発信。少数与党として臨む総裁選挙ということで、安定した政権運営のために野党との連立や連携をどうするのかに注目が集まっていたことを意識した動きだと考えられる。もう1つの特徴は、保守層を意識したような動画発信が目立ったこと。小林氏は外国人を巡る政策を厳格化することを訴えた。高市氏は日本人としての誇りと自身を持つための行動とアピールする動画は、再生回数60万回以上と、今回の総裁選挙に関する動画の中で最も多く再生された。小泉氏は、動画内で外国人受け入れについて不安の解消に取り組むと訴えていた。こうした動画はいずれもスマホで見やすい縦型で、政策ごとに短くまとめるというスタイルになっていて、SNSでの拡散を狙ったものと見られる。専門家は野党とのコラボについて、少数与党の自民党総裁を選ぶというところで、野党との協力を強く訴えることが最終的な投票のカギになってくるからだと話していた。保守層を意識した発信について、参院選で問題提起をした参政党が結果として躍進し、世論の変化の影響を受けていることが分かるという。ただ、SNS世論の動向に注目することは重要だとしながらも、意識しすぎると新しい形のポピュリズムに陥る可能性があるのではとしており、冷静な議論が求められると指摘。
自民党本部総裁選挙の会場。開票作業をしていた職員の手が止まり、逢沢委員長が何かを書き込んだ。国会議員票と党員票を合わせた590票のうち、有効の過半数を得た候補が当選。過半数獲得できなかった場合は、上位2人による決選投票が行われる。
過去の総裁選挙では派閥の意向が影響したケースが多く見られた。各候補の推薦人名簿を確認していく。小林鷹之氏は、最も多いのは無派閥7人、麻生派と旧二階派がそれぞれ4人など。茂木敏充氏は、旧茂木派が中心で、20人中13人を占めている。林芳正氏は、旧岸田派議員や旧岸田派が支援にあたった当選1回の議員が中心。石破内閣閣僚2人も推薦人。高市早苗氏は、党内から幅広く名を連ねた。前回の推薦人には政治資金収支報告書に不記載があった議員が13人含まれていたが、今回該当者はいない。小泉進次郎氏は、派閥や旧派閥からも幅広く名を連ねた。前回争った加藤財務大臣や石破内閣閣僚3人も推薦人。
会場では、黒塗りのお盆に集計を終えた票が乗せられている。各候補の推薦人の特徴について、自民党内で脱派閥の動きが進んだ面がうかがえるという。林氏の推薦人は、去年の総裁選では20人中15人が旧岸田派の議員だったが今回8人に減った。高市氏も、旧安倍派14人が6人に減った。推薦人の顔ぶれをみるとより横断的な顔ぶれになったが、選挙戦を見ると、党内唯一の派閥の麻生氏の動向が注目された。40人超えの議員が所属しているので、候補者の多くが個別に麻生さんと面会し支持を要請する動きが見られた。関係者によると、麻生最高顧問が派閥の幹部に対して、決選投票になった場合は1回目で党員票が多かった候補に投票してほしいと伝えたという。岸田前首相は旧岸田派に影響力を残しているとされており、これまでのところ支持する候補を明らかにしていないが、これから判断するのか注目。
総裁選の経緯。石破総理大臣が必達目標とした50議席を下回った夏の参院選。自民中心の政権で衆参過半数割れは1955年以来初となったが石破総理は続投の意向を表明。国政選挙の連敗に責任を問う声が相次ぎ、党執行部は両院議員懇談会を開催。党内の対立が激化し、総裁選実施を求める国会議員書面提出の前日に、石破総理は総裁の辞職を表明。
中継、新総裁結果発表。合計投票数は小林氏59票・茂木氏49票・林氏134票・高市氏183票・小泉氏164票。結果、高市氏・小泉氏が決選投票へ。
5人候補者が過半数を獲得できず1位の高市さん、2位の小泉さんで決選投票となった。決選投票に臨む2人の演説が行われる。小泉氏は「仲間たちに恵まれたおかげでこの舞台に立てた。総理総裁になった暁には私が活躍の機会を作る番。対立ではなく融和の総裁にしていただいたことは皆さんのおかげ」などと決意表明した。高市さんは「総裁選に臨んだのは日本の今と未来のために自民党が変わらないといけない強い危機感から。謙虚な姿勢で政権運営。強い日本を取り戻す」などと決意表明した。決選投票が始まった。