会場では、黒塗りのお盆に集計を終えた票が乗せられている。各候補の推薦人の特徴について、自民党内で脱派閥の動きが進んだ面がうかがえるという。林氏の推薦人は、去年の総裁選では20人中15人が旧岸田派の議員だったが今回8人に減った。高市氏も、旧安倍派14人が6人に減った。推薦人の顔ぶれをみるとより横断的な顔ぶれになったが、選挙戦を見ると、党内唯一の派閥の麻生氏の動向が注目された。40人超えの議員が所属しているので、候補者の多くが個別に麻生さんと面会し支持を要請する動きが見られた。関係者によると、麻生最高顧問が派閥の幹部に対して、決選投票になった場合は1回目で党員票が多かった候補に投票してほしいと伝えたという。岸田前首相は旧岸田派に影響力を残しているとされており、これまでのところ支持する候補を明らかにしていないが、これから判断するのか注目。