- 出演者
- 利根川真也 野口葵衣
決選投票の仕組みについて。決選投票は1票の比重が変わる。国会議員票は295票、党員票は47票。都道府県ごとに決選投票に残った2人のうち1回めの党員投票で得票数が多かった候補者が、その都道府県連の1票を自動的に獲得する仕組み。
総裁選の決選投票の様子。衆議院議員・参議院議員がそれぞれ50音順で名前を呼ばれ、票を投じていく。上川氏は小泉氏を支持する考えを示している。岸田前総理大臣は誰を支持するか明らかにしていない。小泉氏は国会議員票でリードしている。菅副総裁は小泉氏を支持。決選投票では国会議員票の比重が高まる。高市氏は党員票の支持の強さを弾みに議員票を積んでいる。
自民党総裁選の決選投票は結党以来これまでに6回行われてきた。初めての決選投票は1956年。最初の投票で2位だった石橋湛山氏が逆転した。2回目は1960年、池田勇人氏が石井光次郎氏を破った。1972年の総裁選には田中角栄氏、福田赳夫氏、大平正芳氏、三木武夫氏の4人が立候補し、決戦投票で田中氏が勝利した。4回目は2012年。5人が立候補し、安倍元総理大臣と石破総理大臣の争いとなり、安倍氏が逆転勝利した。5回目は2021年。1回めの投票は上位2人の差がわずか1票だった。決選投票の結果、岸田前総理大臣が勝利した。今の仕組みで過去最多の9人が立候補した前回の総裁選で、石破氏が高市氏に逆転勝利し5回めの挑戦で初めて総理に選出された。
高市氏・小泉氏決選投票。現在会場では、小泉氏は表情を引き締めている一方、高市氏は表情を緩ませる場面がみられるということ。決選投票は国会議員1人1票ずつ併せて295票・各都道府県連に1票ずつ割り振られた47票で、1回目投票よりも国会議員票の比重が大きくなっている。
高市早苗氏は米連邦議会での勤務やテレビ番組のキャスターなどを務め、1993年の衆議院選挙で無所属で初当選。旧新進党などに所属した後、1996年自民党に入党。2005年第1次安倍内閣で沖縄・北方相で初入閣。去年の総裁選では1回目投票でトップとなったが、石破総理大臣に逆転で敗れる。
小泉進次郎氏は2009年の衆議院選挙で初当選し28歳で国会議員に。2019年環境相として初入閣。発信力は政界でも随一とされ、早くから“将来の首相候補”の1人と目されてきた。去年初立候補の総裁選では1回目投票で3位となり敗れた。今年5月には農林水産大臣となり備蓄米放出に踏み切った。
自民党総裁選の会場では現在国会議員、選挙管理委員、不在者投票が終了した。決選投票の開票作業が逢沢委員長から命じられた。午後3時前には新たな自民党総裁の結果が判明する見通し。会場から岩野アナが中継。会場では開票の準備が進められている。決選投票の投票用紙が全て箱の中から取り出され、投票箱が空になっていることを選挙管理委員に示した。この後、票を数える作業が始められる。決選投票は午後2時20分頃から始まり、20分余で終わった。開票作業は20分程かかる予定。開票作業では2人の候補ごとに仕分けられると同時に有効票と無効票の仕分けも行われる。候補者の名前以外のものが書かれたものは無効とみなされる。
決選投票で開票が進んでいるのは国会議員票。各都道府県の表の一覧を紹介。それぞれの都道府県ごとに決選投票に残った2人のうち、1回目の党員投票で得票数の多かった候補者がその都道府県連の1票を自動的に獲得する仕組み。福島県は現時点で党員票が明らかになっていない。47都道府県のうち高市氏が36、小泉氏が10となっている。
決選投票に残った2人の候補者について解説。ネット上では高市氏の検索数が最も多かった9月19日は、会見で立候補を表明した日。後半には小泉氏を検索する人が多くなったタイミングがあった。9月26日は陣営内で動画配信サイトに好意的なコメントを投稿するよう要請が行われたことを会見で陳謝した日。今月1日には党員党友の数の訂正を巡る一部報道に対して事実に反するとして抗議するコメントを発表した。総裁選という言葉と共にXに投稿された言葉について、前回の総裁選では統一教会や裏金といった言葉、今回はステマという言葉が多くなっている。
決選投票の開票を行っている。3時前には決選投票の結果が発表されるものとみられる。決選投票に進んだ2人の争点について。高市氏、小泉氏ともに自公連立政権の枠組みの拡大に前向きな姿勢を示している。高市さんは自治体向けの重点支援交付金の拡充、ガソリン税と軽油引取税の暫定税率の廃止など訴えた。小泉氏は手取りを増やすために物価や賃金の上昇に合わせて所得税の基礎控除などを調整する仕組みの導入を進めると訴えた。
高市氏は前回決選投票で石破総理大臣に逆転され敗れた。選出されれば女性初の自民党総裁。小泉氏は候補者で最年少の44歳。選出されれば歴代最年少の自民党総裁となる。これまでは2006年に安倍元総理大臣が51歳で総裁に就任したのが最年少。逢沢委員長が結果発表。議員投票の結果、投票総数295票。有効投票数は294票。都道府県票は47票。議員票は、高市早苗149票・小泉進次郎145票。都道府県票は、高市早苗36票・小泉進次郎11票。合計は、高市早苗185票・小泉進次郎156票。高市早苗氏が初の女性の自民党総裁に選ばれた。1回目の党員票の結果が、全体の40%強という高市氏の党員人気を重視した議員がいた可能性がある。小泉氏が及ばなかったところは、前回の総裁選挙でも党員票では高市氏と石破総理に放されてた状況なので、党員票の掘り起こしを陣営も力を入れていたが、1回目の投票で高市氏が抜けたという。高市氏の地元奈良の支援者が集まる会場の様子を中継。会場で両院議員総会が開催。今回の議員票は4票差と僅差だったが、高市氏が挙党態勢を作れるのかがポイントになる。
自民党の新たな総裁に選出された高市早苗氏の挨拶。高市氏は「皆様と共に自民党の新しい時代を刻みました。誠にありがとうございます。少数与党という厳しい状況の中で丁寧に野党の皆様とも向き合われてご苦労を重ねられ、去年の総裁選の時に強く訴えておられた防災庁の設置、地方創生に大きな道を開いてくださった石破総裁に心よりの敬意を持って感謝申し上げます。自民党をもっと気合の入った明るい党にしていく。多くの方の不安を希望に変える党にしていく。私は約束を守ります。全世代総力結集で全員参加で頑張らなきゃ建て直せません。全員に馬車馬のように働いていただきます。私自身もライフ・ワーク・バランスという言葉を捨てます。様々なご指導を賜りますようお願い申し上げます。誠にありがとうございました」などと述べた。
石破総理大臣のあいさつ。石破氏は「1年間全力で務めさせていただきました。評価は次の世代がするものだと思います。外交・内省とも、自分としてこれ以上はできないということをやらせて頂いたと思っております。皆様方に本当に全力で支えて頂きました。関西万博を通じて、私自身90の国の皆様方とお話をさせて頂きました。どの国も悩んでいます。対立、分断。私どもの国はなんとしても連帯、寛容、それを世界に先駆けて示していかなければなりません。1人1人の幸せを実現するために、我が自由民主党はある。高市新総裁の己を捨てて全て全身全霊国家国民のための決意の現れだと思っている。我が日本国が世界からいかに必要とされているかということを実感した1年だった。私たちはそれに応えなければいけません。高市新総裁の元、みんなで一致団結自由民主党が役割を果たすことができますよう、心からお願いしてご挨拶を終わります。ありがとうございました」などと述べた。
森山幹事長の発言。党役員人事について。「今後党役員人事が行われることとなるが、副総裁を置くかどうかも含め総裁に一任を頂きたい。両員議員総会長・副会長は党則により両院議員総会において公選することとなっているが、両院議員総会長・副会長の選任と今後の異動についても総裁にご一任頂きたい」などと述べた。
高市氏の発言について。自民党を立て直すためにそれぞれの専門分野でしっかり仕事をしてもらうと党の結束を呼びかけた。現地では総裁選を戦った4人の候補もステージに上がった。高市氏は1回目から党員票で強さを見せた。党の役員人事は政治を前に進める体制が作れるかが焦点となる。決選投票の結果、高市氏が国会議員票149票、都道府県連票36票を獲得した。小泉氏は国会議員票145票、都道府県連票11票を獲得し高市氏が勝利し自民党初の女性総裁となった。高市氏の地元、奈良県天理市のホテルの会場の様子。高市氏が新総裁に選出されると支援者たちが立ち上がって歓声をあげた。
高市氏、自民新総裁に。根本さんは「高市さんの演説は全体を通して“党をまとめるんだ”という決意を強調していた。直面する課題は自民党のたて直しをいかにはかるかで、高市さんがリーダーシップを発揮して国民の信頼を真に取り戻せるかが大きな課題」などと話した。
小泉氏決選投票で敗れる。小泉氏は「選ばれた新総裁のもとで皆で一致結束してチーム自民党を作りあげ、もう1回自民党が信頼回復できるように役割と責任を果たす」などとコメント。敗因については「それは私の力不足。この総裁選で支えてくれたチームは本当に力強く、これ以上求めることはない。とにかく感謝して今回携わってくれた全ての皆さんにしっかり御礼の挨拶まわりをしたいと思う」などと話した。
高市氏自民新総裁に。今後の焦点について根本さんは「まずは挙党体制を構築し、政治を前に進める体制・党の再生をはかる体制を作れるかが焦点」と話した。今後の日程は今月中旬に新首相の指名選挙、今月下旬にはトランプ大統領訪日などが控えており、根本さんは「そこに向けた準備もして、高市さんは党役員人事の検討も速やかに入ると思う」などと述べた。
高市氏、自民新総裁に選出。女性就任は初となる。高市氏は「全世代総力結集で頑張らなきゃ立て直せない。嬉しいというよりも、本当にこれからが大変なことだ。皆さんと一緒に力をあわせてやらなきゃいけないことが山程あると思っている。皆さんとともに自民党をもっと気合の入った明るい党にしていきたい」などと述べた。
エンディング映像。