ロ朝首脳会談。北朝鮮はきょう、包括的戦略パートナーシップ条約の全文を公開した。条約は23の条項で構成され、軍事や経済など幅広い分野の協力が明記されている。第3条では、一方に対して、武力侵略となりうる直接的な脅威が生じた場合、それを取り除く実践的な措置のため双方が遅滞なく協議するとしている。第4条ではどちらか一方が武力侵攻を受け、戦争状態になった場合、遅滞なく保有するすべての手段で軍事的およびその他の援助を提供するとしている。防衛省防衛研究所・兵頭慎治研究幹事は、かつて旧ソビエトとの間で結ばれた条約で、有事に一方が外国から攻撃を受けた場合に、もう一方が軍事支援を行う自動介入条項を引き合いにして、「密接な関係に逆戻りしていく可能性が出てきた。両国の軍事的関係強化が新たなレベルに引き上げられた」と指摘した。ただ両国には温度差があるとも指摘する。どの程度の軍事的な支援を行うかは未知数だとしている。プーチン大統領はベトナムを訪れ、協力関係を深めることで合意した。ベトナムは最近、米国などと関係を強めていて、ロシアとしては、欧米側をけん制するねらいと見られる。