きょう付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞などは、きのう開かれた党の重要会議・中央委員会総会の2日目の様子を撮影した写真を掲載。この中で演説した幹部たちがスーツ姿のキムジョンウン総書記1人をあしらった肖像記章と呼ばれるバッジを胸に着用しているのが初めて確認された。北朝鮮では最高指導者への忠誠を表す肖像記章を身につけることが義務づけられていて、これまでは主に祖父・キムイルソンと父・キムジョンイルの2人が一緒にあしらわれたものが着用されていた。これに先立って先月には党幹部を、養成する学校にキム総書記の肖像画が先代2人のものと並んで掲げられている様子が公開されていた。キム総書記はことし1月で40歳になったとされ、最高指導者になってから10年余を経てキム総書記の偶像化に拍車がかかっていると見られている。一方、キム総書記はきのうの会議で重要演説を行い、ことし上半期の成果などを振り返ったうえで下半期の事業の課題を示したと伝えられていて、軍事や外交などを巡ってどのような言及があったのか注目される。