北九州市に住む写真家の大田大安さん。旦過市場の解体工事が始まる前に、仲間の写真家2人と共に今の姿を写真に残そうと9月から活動を始めた。旦過市場は大田さんも小さい頃から何度も訪れていた思い出の場所。「昭和レトロな雰囲気が市民に愛されてきた旦過市場。大田さんは店や商品だけでなく働く人たちの表情も写真に収めていく。大田さんたちのグループは1店舗1店舗をまわり、市場のほぼすべての店を記録してきた。撮影した写真はおよそ5000枚にのぼる。長年、店を切り盛りしてきた人たちから思い出話を聞きながらシャッターを切る。撮影した写真は冊子にして旦過市場で働く人たちにプレゼントする予定。旦過市場の南東側に位置する「中央市場」で始まった解体工事。解体工事は12月末まで続く見通しで、来年度末までに新しい商業施設に生まれ変わる予定。