一時は存続の危機さえあったブラックサンダーが、2008年の北京五輪でスポットライトを浴びた。その立役者は、体操男子五輪金メダリスト・内村航平さん。内村さんは新聞記者に「北京にこれだけは持っていきたいものは有りますか?」と尋ねられ、「30円のお菓子を知っていますか?それを持って行きます」と言ったという。この偉大すぎるアスリートの一言で国民人気を不動にし、ブラックサンダーはついに30周年を迎えた。今は亡き森園さんの娘がくれた手紙には、「内村さんが大好物だとテレビ等でわかり、『ほら、やっぱりね』と話していた顔は、とても嬉しそうでした。よかったね。亡くなってからでも大事にしてもらって。今度、テレビで特集まで組んで放映されるみたいよ」と綴られていた。