- 出演者
- 宮根誠司 芦原瑞文 藤本万梨乃 泉房穂 安野貴博
能登豪雨の被災地では今日から漁師なども加わり懸命な捜索活動が行われているが、依然5人が行方不明。
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- 能登(石川)
オープニング映像。
このあと、「引越し当日に刃物で襲われ… 近隣トラブルか?男女切りつけ32歳女逮捕」のニュースについて紹介。
5度目の挑戦で勝利した自民党の石破新総裁。石破氏の決意と覚悟は日本を変えることができるのか。総裁選から一夜明けたきのう、番組は妻の佳子さんを取材。佳子さんは慶応大学の同級生で夫が政治家の道を歩み始めて以来、38年支え続けてきた。もの静かな夫の石破氏とは対照的に明るいキャラクターの佳子さん。市民からのお祝いの声に1人1人と握手し、お礼を口にする。石破氏の秘書を15年務めた福田俊史鳥取県議は「石破氏がここまで来たのは奥様の力も大きい」と話す。妻から見た石破氏について、「最初に議員になった時から言っていることはそんなに変わらない」という。
石破氏の父・二朗氏は鳥取県知事や自治大臣などを歴任。石破氏の小中学校時代の同級生は石破氏に「君のお父さんは知事だがどういう政党に関係を持っているのか?」と尋ねたというが、「保守系だが無所属だ」と言っていたという。後援会会長も石破氏の落ち着いたコミュニケーションは中学の頃から感じていたと証言。大学卒業後は銀行員になった石破氏。しかし、父が病死し、人生の転機が訪れる。田中角栄氏に政治家になるよう言われたという。そして、父の跡をつぎ、1986年当時最年少の29歳で衆院選挙に初当選。その後も当選を重ねてきた。1993年、宮澤内閣に対する不信任決議案に賛成し、自民党を離党。4年後に復党し、小泉内閣で防衛庁長官となり初入閣。麻生内閣では閣僚でありながら麻生おろしに加担。非主流派として安倍政権下でも批判的発言を繰り返し、党内野党が指定席となっていた。5度目の挑戦での新総裁の座についた石破氏。
ぶれない姿勢は趣味の世界でも。2018年に地元・鳥取県で行われたあるイベントではコスプレ姿を披露。鉄道に関しては筋金入り。同じく鉄道好きの前原誠司氏は石破氏の当選について、自分のことのように嬉しいと話す。石破氏と共に先月には超党派の議員グループで台湾を訪問していた。石破氏が最後と位置づけていた総裁選について、苦労していたのは推薦人だという。推薦人がなかなか集まらず弱音を吐く場面もあったという。その石破氏の強みについて前原氏は「青くさいところ、そして理想を失わないところ」だという。総理をやることが目的ではなく、総理になったら何をするかという目標をもってそれをブレずにやれる人だと思うと話した。
一方、新総裁の誕生を別の思いで見ていたのが立憲民主党の野田佳彦新代表。野田氏が総理の時に、自民党の予算委員会の筆頭理事が石破氏で何度も質問を受けたという。「何度も胸板にチョップを食らっているので今度は私がお返しに行く場面だと思う」などと野田氏は語った。今朝、日曜報道 THE PRIMEに出演した2人は短い論戦を交わした。石破氏は現在、新政権発足に向け、党役員と閣僚人事を急いでいる。「適材適所でその分野に通用した人」とした。番組は推薦人代表を務めた岩屋氏を取材。岩屋氏は外相への起用が内定したと言われている。岩屋氏は、「ついに、日本のリーダーになってもらった、良かった」などと話す。選挙では野党と向き合っていかなきゃいけないので、できるだけ党内融和ができる体制を作っていくことがスタートになるなどと話した。
組閣人事は適材適所と強調する石破氏。だが政治ジャーナリストの田崎史郎は「まだ石破氏を思わしくないと思っている人たちが党内の半分の半分を占めている。その人達をどうやって取り込んでいくかというのが大きな課題」などと話す。
石破新総裁は、明日にも衆院の早期解散の意向を発表し10月27日に投開票。高田さんは、石破氏の思いとは別で自民党の事務方や森山幹事長などに早くやったほうがいいと説き伏せて最終調整に入ったという。人事について、副総裁に菅義偉氏がなった。森山幹事長とほぼ一体なので重要ポストを2人で占めている。政府の方では官房長に岸田氏の影響力がある林氏と、決選投票で応援してくれた大物たちの力を基盤として政権運営していくという宣言のようにも見える人事だという。村上誠一郎氏は安倍氏の国葬に絡んで国賊と言って処分された人だが、入閣が取り沙汰されていてざわついているという。高市早苗氏は、総務会長を打診されて固辞、小林鷹之氏も広報部長を辞退。小泉進次郎氏は選対委員長に就任。閣僚人事で安野さんが注目しているのは、デジタル大臣の平将明氏。IT業界などで政治家の中ではテクノロジー業界に精通されていると評判があるという。マイナンバーカードや地方のシステムの標準化などの問題をどうさばいていくかに注目したいという。麻生太郎氏は今回最高顧問になったが、名誉職なので一旦力が落ちるという。
石破新総理になって日本が変わるかについて。泉さんは「変わってもらわないと困る」などと述べた。主な公約で泉さんが期待しているのは地方創生。経済について安野さんは、投資を伸ばしていきたいという中で金融所得課税の強化をしたときに、株価がどう反応するのか気になっているという。アジア版NATOの構築について高田さんは、「一朝一夕にはいかないかなり難しい問題。外務省の関係者はまずあるべき論として理想を掲げて議論はするが難しいとなったら無理はしないのではということで、岸田外交を引き継いで大きな変化は起こさないのでは」などと述べた。
政治とカネの問題について。政策活動費の廃止検討、政党運営の在り方を定めた政党法を制定といっていたが、選挙前には無理でこれを掲げて戦うことになるという。若い人たちは裏金議員を公認するかどうかを一番見ているとし、泉さんは「総裁選で訴えたんですからちゃんと論戦をして自分の思いを形にしてもらわないと、急に解散というのは掌返し」などと述べた。石破氏と野田氏の論戦はある程度やるが、長期にやる日程はないという。
衆院選は、10月27日投開票でほぼ決まっているという。高田は、石破氏は、これまでの論戦で、予算委員会などで十分な議論をすると言っていて、野党は、言っていることが違う、傀儡ではないかなどと批判する構えだなどとし、他の閣僚も答弁に立つ中で、傷つかずに予算委員会を乗り切れるかという懸念もあったかもしれないなどと話した。
人気のお菓子「ブラックサンダー」の有楽製菓は、ことし7月、九州7県の新聞に、「九州のみなさん、あのとき助けていただいたブラックサンダーです。」という一面広告を出した。ことし、ブラックサンダーは30周年を迎えるが、過去には、発売して1年足らずで、生産中止に追い込まれたという。九州の一部店舗が、人気があるからまた売ってほしいと、復活を望む声をあげたという。声をあげてくれた人たちに感謝を伝えたいと広告を出したという。当時専務だった有楽製菓の河合会長は、自社ブランド商品を作ろうと、食べごたえのあるチョコレート菓子を作り出し、そこに当時大人気だった戦隊モノにあやかって「ブラックサンダー」と名付けた。原材料にもこだわったことから、1個30円という価格設定も厳しい状況だったという。ブラックサンダーは、社員からも人気がなく、発売から1年で生産中止となった。
販売不振により、1年生産中止となったブラックサンダー。生産中止に直談判したのが、九州地区の営業担当だった森園さん。森園さんはことし亡くなったという。森園さんの家族によると、森園さんは、ブラックサンダーの生産中止について、「客もやめないでほしいと言っているのに」と話していたという。福岡県北九州市を訪れ、元菓子問屋の営業担当だった高田さんを訪ねた。高田さんがブラックサンダーの生産中止を小売店に伝えたとき、店の人は、売れているのに、なぜ発売中止になったのかと言い、高田さんは、上司に要望が上がっていることを伝えたという。福岡県八女市にある大正13年創業の駄菓子問屋「永松商店」では、当時、営業に行くと、ブラックサンダーはよく売れていて、終売になったときには、一般の客から問い合わせが来たという。久留米市の菰田さんによると、この地域では、中秋の名月に、月に備えた旬の里芋を子どもたちがもらってまわる風習があり、それが里芋からお菓子に変わり、その中のひとつにブラックサンダーがあった可能性があるという。30年前、10~11歳だった中野さんは、「芋名月」で初めてブラックサンダーをもらって、よく食べていた、周りも食べていたなどと話した。この地域一帯のブラックサンダー人気は、森園さんの熱心な営業と、中秋の名月で初めて食べた子どもたちの記憶、その思いをくみ販売再開を呼びかけた駄菓子店らの熱意がひとつになっていたことが背景にある。当時大ブレイクしていた「生協の白石さん」という本で、ブラックサンダーが取り上げられると、大学生たちの間で人気に火がつき、2008年に大ブレイクした。
一時は存続の危機さえあったブラックサンダーが、2008年の北京五輪でスポットライトを浴びた。その立役者は、体操男子五輪金メダリスト・内村航平さん。内村さんは新聞記者に「北京にこれだけは持っていきたいものは有りますか?」と尋ねられ、「30円のお菓子を知っていますか?それを持って行きます」と言ったという。この偉大すぎるアスリートの一言で国民人気を不動にし、ブラックサンダーはついに30周年を迎えた。今は亡き森園さんの娘がくれた手紙には、「内村さんが大好物だとテレビ等でわかり、『ほら、やっぱりね』と話していた顔は、とても嬉しそうでした。よかったね。亡くなってからでも大事にしてもらって。今度、テレビで特集まで組んで放映されるみたいよ」と綴られていた。
ブラックサンダーについてのトーク。宮根は「ブラックサンダーに人々の熱意と地域の風習があった」などとコメントした。
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ドジャース・大谷翔平は1番DHでロッキーズ戦に先発出場した。2安打1盗塁の活躍で、今シーズン58盗塁目を成功。レギュラーシーズンは残り1試合。HR記録の更新と、3冠王の行方に期待が高まる。
全国の気象情報を伝えた。
「10月1日 臨時国会 新首相選出へ」など、明日からの1週間の主なニュース予定を伝えた。
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