今も進化を続ける鈴木孝幸のルーツを探った。5歳の時のマラソン大会の映像だ。健常者の子どもたちと一緒にスタート。小さな頃から負けず嫌い。この負けん気は、6歳から始めた水泳でも21歳で出場した北京大会では金メダルを獲得した。しかし、29歳で挑んだリオ大会では、まさかの4位に。この敗戦をきっかけに泳ぎ方の大幅な変更を決意する。それまで、2回かいて1回呼吸していたところを4回に1回の呼吸に。息継ぎの時のタイムロスを減らしたのだ。ベテランになっても負けず嫌いをモットーに新たな泳ぎで、東京では銅メダルを獲得。今回のパリではさらに磨きをかけて、16年前の自分を超えての日本記録・金メダルに輝いた。