中国に関する解説。先に会談した王毅外相はメディアが撮影している冒頭から「内政に干渉するな」と自らの主張を突きつけた。一方で習主席は両外相の真ん中に座り関係の安定や発展を呼びかけ、議論をまとめる役割を果たした。米中関係について中国はマイナスの方向に振れていると捉えている。今回の会談を通じて首脳同士が対話を継続できるかがポイントになる。今後についてはアメリカと睨み合いつつ多極化をキーワードに欧米中心の世界を変えていきたいとしている。中国は経済力や軍事力を背景にロシアとの関係を着々と進めていて、南シナ海を巡ってアメリカと対立する一方でASEANの要人を中国に招き、構成をかけている。習主席は来月上旬、自主外交をアピールするフランスに加えセルビア・ハンガリーを訪問すると伝えられている。更にプーチン大統領は来月に中国を訪問する計画を明らかにしている。アメリカ大統領選挙まであと半年となる中、選挙による政権交代がない中国はアメリカをじっくりと切り崩していく構えである。