福島第一原発の処理水が海に放出され始めてからあさってで1年となる。中国では日本の水産物の輸入停止措置が続いているが、店頭に並ぶはずのない日本の魚が流通していることが分かった。中国政府は処理水を核汚染水と非難。対抗措置として日本全国の水産物や水産加工品の輸入を全面的に禁止し、違反した場合は法に基づき厳しく処分すると発表した。しかし、今も一部の市場では日本産の水産物を取り扱っているという。ある日本料理店では北海道でとれたホッキ貝が北朝鮮経由で運ばれロシア産のラベルに貼り替えられていると明かした。中国の富裕層を中心に日本食は今もなお人気で高い金額を払ってでも日本の魚を食べることにステータスを感じる客も少なくない。また貿易などを行う中国の業者も私たちの取材に対し密輸の実態を明らかにした。