世界中でAIを搭載したロボットの開発競争が激しくなる中、日本の富士通が新たな実験施設を公開。実験施設内に入ると、中にいたのは2体の犬型ロボット。重い荷物を乗せ、高低差のある地面を同時に出発すると、1体は荷物を落としてしまったが、もう1体はスムーズに運んだ。これは実は世界初の技術。秘密は関節にある。環境が読めない状況でカメラではなく関節が荷物や地面の状態などを理解し、AIが動きを調整する。他にも街の中を想定した空間。普通にしていると何も起きないが、突然カバンを抱えて怪しい動きをすると犬型ロボットがすぐに警戒を始める。この判断の鍵を握るのが日本が工場などで長年培ってきたノウハウ。体を持ったAI・フィジカルAIを巡っては中国が大きく先行。今月19日、中国で開かれたロボットのハーフマラソン大会では、ついにロボットが人間の記録を上回った。しかし日本の勝負どころは体ではない。富士通はきょう後悔した実験施設を足がかりに今年度中にこうしたAIを実用化する計画。日本のフィジカルAIは走る速さではなく、考える力で勝負する。
