この時期増加しているのが夜の熱中症。暑さへの警戒感が少ない梅雨時期は、熱が逃げないで蓄積され、夜は湿度が日中より高く汗が蒸発しにくい。また体温が下がらず熱中症のリスクが高いという。いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は「2週間ほど前から夜の熱中症のケースが増えている」という。昨日の体調不良を訴えて病院を訪れた20代の男性。男性は異常を感じたのが寝る前で食事は午後8時くらいにとったという。また寝付く午後10時くらいに胃が重いなと感じ、朝になっても胃のもたれは変わらなかったという。そして、エアコンについて男性は「寝る1時間くらい前はつけていたが、寝ているときはいつも消す」と話した。夜の熱中症は熱中症の症状がでなくても注意が必要だという。エアコンが切れたあとの室内の温度についての実験。子どもたちの寝る部屋は3階。日中の室温は30℃に。午後9時子どもたちが入浴中にエアコンをON。そして、寝る準備をすませた子どもたちが子ども部屋へ。その時、室温は27℃、午前0時に電源が切れるようにセット。子どもたちがねついた午後10時ごろには室温は25.5℃に。午前0時のエアコンが切れたときには25.2℃。しかし、わずか30分で26.9℃まで上昇。子どもたちも徐々に寝苦しそうに。午前1時半室温は28.3℃まで上昇したところで再びエアコンをON、そのまま朝までつけっぱなしにした。夜の熱中症対策。エアコンは消さない方がいいのだそう。室温は25℃前後、湿度は50%から60%が理想。エアコンが苦手な人は扇風機を首振りで弱く付け肌に水をつけるといいのだそう。一方、氷枕はよくないという。体温が低いと脳が勘違いをしてしまうという。