今月14日、ジョージアの議会は外国から資金提供を受ける団体を事実上のスパイとみなす法案を可決した。野党などは「ロシアのプーチン政権が同様の法律で批判を抑え込んできた」として、「ジョージアでも権威主義化が進む」と反発を強めている。ズラビシビリ大統領は18日、法律成立に必要な署名を拒否した。ジョージアはロシアのウクライナ侵攻後にEU加盟を申請しているが、EUは法案成立は加盟が遠のくと牽制している。それでも与党側は議会で改めて採決し、拒否権を覆してでも成立を目指すとしている。ジョージアは2008年にロシアの侵攻を受け、現在も親ロシア派が支配する地域がある。一方でロシアとの経済的な結び付きも強く、EU加盟を目標に掲げながらもロシアとも向き合わざるを得ない事情があるとのこと。ジョージアに移ったロシア人は問題の法案について「市民のためにならない」などと話した。与党側は月内にも再採決に踏み切るとの見方が出ていて、緊張が高まっている。
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