田中さんは「ヨーロッパ各国でのトランプ氏復権の危機感は強いです。ヨーロッパでは、『数年後にロシアがNATOに攻撃を仕掛ける可能性がある』とドイツやデンマークの政府高官が発言するなど、ロシアの脅威が高まっています。ヨーロッパ各国は国防費の支出を引き上げ、防衛産業の強化にも乗り出していますが、すぐには実現できないとされています。そんな中、NATO加盟国でトランプ氏支持を公言しているハンガリーのオルバン首相は、ウクライナ情勢を巡り停戦や和平交渉が必要だとし、首脳会議を前にロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席と会談し、その独自外交が波紋を広げています。オルバン首相の一連の動きは、交渉でウクライナ侵攻を終わらせるとするトランプ氏再選を睨んだ動きともされていて、トランプ氏に期待する動きも注視が必要です」などと話した。
URL: http://www.nato.int/