米英首脳会談でも主な議題とされているウクライナ情勢について。ウクライナ政府は、アメリカがNATO(北大西洋条約機構)の加盟国を通じてウクライナに兵器を供与する新たな枠組みが動き始めたことを明らかにした。ウクライナに供与されるのは、地対空ミサイルシステム「パトリオット」をはじめとする兵器。ウクライナでは今月7日にかけてロシア軍のミサイルや無人機による過去最大規模の攻撃で首都キーウにある政府庁舎が被害を受けていて、防空体制の強化を図りたい考え。一方ポーランドはロシア軍の無人機19機による領空侵犯を受けていて、撃墜された無人機が東部の住宅に落下し被害が出た。ポーランドのコシニャクカミシュ国防相はキーウを訪問しシュミハリ国防相と会談し、無人機をめぐって協力を進めることで合意した。具体的には両国で無人機について合同演習を行う枠組みを創設し、ウクライナ軍が無人機に対応する技術をポーランド軍兵士らに訓練するとしている。ポーランドのコシニャクカミシュ国防相は「ウクライナの知識と技術を活用したいと考えている」と述べた。
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