「連続テレビ小説 おむすび」で理容シーンの考証・指導を担当した宮城丈二さんをゲストに迎え、話を聞く。兵庫県理容組合の理事長を務める傍らお店にも立ち続け、おむすびでは店を休んで理容シーン全てに立ち会っているという。北村有起哉さんにはハサミの扱い方などを指導し、怪我しないようにというところに神経を使ったということ。角刈りのシーンはくしを使わずに指でハサミを固定してカットする高等テクニックなのだそう。北村さんがこれを披露したシーンでは練習時間があまり取れず、カメラアングルを工夫して撮影できたという。北村さんからのコメントを紹介。「ハサミで切る技術はもちろん習得しなければいけないと思ってたが理容師としての流れるような日常の所作も気をつけていました。自宅で子どもが寝静まった深夜に練習していました」とのこと。作中では「ここは俺の店や」というセリフがあるが、宮城さんも実際に言ったことがあるそうで「大変なことになるんですよね。2人で二人三脚でやってる中で自分だけの店のような言い方をしてしまうのは奥さんを全く無視したような言い回しになる。今となっては申し訳ない」などと振り返った。