先週、佐賀県鹿島市で今シーズン初となる鳥インフルエンザの感染を確認。ニワトリ約3万8000羽を殺処分した。茨城県・笠間市の養鶏場でも昨日ニワトリが死んでいて、約7万2000羽の殺処分を進めている。鳥インフルエンザ、昨シーズンは過去最多となる1771羽が殺処分された。この時は卵不足が起き、エッグショックと呼ばれ、ラーメン店では一時的に煮卵トッピングを外したり、ファミレスではパンケーキの提供取りやめ、コンビニではサンドイッチの卵の量が減ったこともあった。卵の価格は鳥インフルエンザの影響などで今年大きく高騰し、今年4・5月には350円まであがった。元東京農業大学の信岡誠治さんによると、今シーズンはエッグショックをさらに上回る380円になる可能性もあるという。ニワトリはまだ昨シーズンの殺処分から6割しか回復していない状態なので、今シーズンも殺処分でニワトリが減ると、今後価格があがっていく可能性があるという。鳥インフルエンザが確認されるのは4シーズン連続で、初のこと。このわけは鳥インフルエンザが変異したからだという。北海道大学の迫田教授によると、数年前まではウイルスに感染した多くの渡り鳥は死んでしまい、感染した状態で日本に来る鳥は少なかったという。それが現在はウイルス変異で感染しても死ななくなり、ウイルスを持ったまま日本に来る鳥が増えたため、毎年流行するようになったという。農水省では殺処分できる数を減らせるよう農場を複数にわけたり、鶏舎内を区切るなど分割管理を行うよう対策を呼びかけている。消費者庁は市場に出回っている鶏肉や卵は安全だとして、冷静に対応するよう呼びかけている。