- 出演者
- 小林千恵 優木まおみ
オープニング映像が流れた。
今日のゲストは、タレントの優木まおみ。今年の夏の暑さについて質問。今年は特に暑かったという。今年6月~8月の全国の平均気温は、1991年から30年間の平均よりも1.76℃高い。文部科学省や気象庁などはこの夏の記録的な暑さについて、地球温暖化が影響していた可能性があると結論付けた。今日は、国連と国内のメディア165社が共同で進めるキャンペーン「1.5℃の約束」について伝える。
止まらない世界の気温上昇。このままでは確実に産業革命以前に比べて1.5℃を越えてしまう。取り返しのつかないところまで温暖化は加速し、人間のあらゆる営みが脅かされてしまう。気候変動はもはや「世界の問題」ではなく「あなたの危機」だから、あなたがそれを「知る」だけではなくそのくらしや行動を本気で「変える」ことが必要だから。どれだけ多くのあなたを巻き込めるか挑戦していく。
「1.5℃の約束」は今年で3年目。国連は気温上昇を食い止めるため具体的な行動を起こそうと呼びかけている。「1.5℃」について、2015年にパリ協定が合意され世界の平均気温を産業革命前と比べて1.5℃に抑えるという決意が国際社会によって示されている。氷河期の世界の平均気温は今より約6℃低かったという。
NHKと民法6つのテレビ局は、気温上昇を食い止めることに貢献しようと2年前から毎年環境スペシャル番組を共同で制作している。今年は、気温上昇をより身近に感じてもらうため番組のテーマを「食」にした。6つのテレビ局のアナウンサーが勢揃い。そこに料理が運ばれてきた。温暖化が進んだ場合、簡単には食べられなくなってしまう食材で作られている。チョコレートは、2050年までに4℃上昇するとさらに貴重でめったに食べられなくなる可能性がある。サケやウニなどの魚介類は温暖化が進むと、国産の近海物としては簡単に食べられなくなる可能性がある。そこで各局のアナウンサーが各地に飛び、気温上昇の現状や対策を取材。テレビ朝日は風力発電を取材。浮体式洋上風力は再エネの切り札とされているが、地元の漁業者が活性化できると期待している。海水温の上昇に伴い磯焼けし海藻が激減し全国的な問題になっている。しかし浮体式洋上風力の支柱が魚礁のような役割をしている。日本テレビが取材したのは牧場。温室効果ガスを減らす取り組みに注目。北海道大学・小林教授は環境に優しい牛の飼育を研究している。牛のゲップの中にメタンガスが含まれている。メタンガスは強力な温室効果ガスということでゲップを減らす研究をしている。温室効果ガスの中で2番目に多いのがメタンガス。二酸化炭素の28倍も温室効果があるという。ウシが出すメダンを抑制すると注目されているのが、教授が民間企業と開発したエサ。さらに、洪水により食糧危機に陥ったパキスタンや、最先端のフードロス対策に取り組むフランス、アメリカではAIを駆使した農業を取材。総合テレビで29日午前10時5分から放送。
温暖化は様々な形で農業・漁業に影響が出ている。世界的には、チョコレートの他にオレンジ、オリーブオイルなどが原産地の高温や干ばつなどにより生産性が減り、非常に高価なものになったり品薄になったりしていくことがこれからもさらに進むことが心配されている。一方で、地球温暖化対策として海の風力発電やウシのエサの研究などがある。
国連は個人でもできる気温上昇を止める”10の行動”を紹介し実践すること呼びかけている。1「家庭で節電する」、2「徒歩や自転車で移動する、または公共交通機関を利用する」、3「野菜をもっと多く食べる」、4「長距離の移動手段を考える」、5「廃棄食品を減らす」、6「リデュース、リユース、リペア、リサイクル」、7「家庭のエネルギー源を替える」、8「電気自動車に乗り替える」、9「環境に配慮した製品を選ぶ」、10「声を上げる」。3「野菜をもっと多く食べる」については、特に牛肉を人間は食べ過ぎではないかとの指摘がある。江守正多は10「声を上げる」が重要だとした。地球温暖化を防ぐためには、世界の二酸化炭素量をゼロする必要がある。化石燃料依存のシステムを理解してもらうことが大切だとコメント。
気象予報士・井田寛子さんは、気象危機に関する気象予報士・気象キャスター共同声明を発表した。気象予報士・気象キャスターは気象情報だけではなく、気候変動についても伝えていくべきだとした。著名人も声を上げている。サッカー元日本代表でJリーグ特任理事・小野伸二は子どもたちのサッカー教室のあとに地球温暖化について話し合い、スポーツが続けられる環境作りをしていこうと呼びかけている。江守正多はアメリカではレオナルド・ディカプリオがアカデミー賞受賞のスピーチで気候変動について語ったという話を引き、日本でもそのような人たちに出てきてほしいとコメント。国連は“10の行動”をSNSで発信してほしいと呼びかけており、番組でも視聴者にハッシュタグ「#何もしないともっと暑くなる」「#1.5℃の約束」で発信するよう呼びかけた。
環境に配慮したNHKの取り組みを紹介。リデュース(削減)・リユース(再利用)・リサイクルの頭文字を取った「3R」に取り組んでいる。これによって昨年度の美術セットの廃棄物が7年前に比べて約45%削減に成功した。今回はリユースを中心に伝える。
大河ドラマ「光る君へ」の撮影現場を訪れた。この日、スタジオには道長が住む屋敷のセットがあった。セットは至る所に再利用されたものが使われている。あるセットでは新たに作ったのは屋根の表面部分と庭の衝立で、7割以上が共通セット。丸い柱はベニヤで作られ、表面にゴム素材の木目調のシートが張られている。中が空洞で軽いため、運搬時のCO2排出量を減らしている。
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- 大河ドラマ 光る君へ紫式部
パリ パラリンピック2024の放送スタジオを訪れた。他の番組で使われたセットの一部を再利用している。入場門のセットの両脇につけられているのは「BAEBAE美術館」で使われたものを再利用しており、今回のデザインに合わせて色や形を変えている。青色の丸いパーツは「おやすみ日本 眠いいね!」でメッセージボードとして使用されていたものを加工している。「Venue101」でゲストが座っていた椅子など、様々な番組で再利用している。リサイクルでは金属や木材、段ボールなど7種類に分別している。
NHKでは3Rのほかに放送技術研究所では太陽電池を備えたメガネ型ラジオなどの開発をしている。レンズ部分が太陽電池になっている。太陽光に含まれる紫外線を吸収して発電する。今後窓や壁に取り付けて発電することを検討している。
江守さんが「NHKが気候変動対策など環境問題に取り組むことで、気候変動の問題などでも視聴者に向けて発信できるようになると思う」などとトーク。
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来週のどーも、NHKの番組宣伝。
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