生鮮食品の価格変化について河田氏は「生鮮食品はそれ以外の商品・サービスと比べてこの10年間で4倍値上がりしている。背景には気候変動による異常気象がある」などと話した。杉浦氏は「消費者からしたら安いにこしたことはないが、生産者を応援する意味では値段が高くても買うべき」などと話した。また食品の大手卸売会社の食材の調達先にも変化が起きていて、長なすは福岡が主な生産地だったが卸先のスーパーからの要望で北海道からのルートを新たに開拓。さらにワイン用のぶどうは山梨県などに加えて雨が少なく気象の影響を受けにくい北海道からも仕入れることにしたという。河田氏は「気候が変化してくると野菜の産地も変化してくるが、農業は地域に根ざしたものであるので簡単に産地を移動させることは難しい」などと話した。