武将たちが茶室に求めた静寂の極致。秀吉にとって茶湯は静かに心を整える場だけではなかった。自らの知力と財力を世界に知らしめる国家規模のプロパガンダだった。1587年に現在の京都府北野天満宮で開催された「北野大茶湯」。秀吉は茶わん1つあれば身分を問わず「誰でも来い」と号令をかけ、農民から宣教師まで1000人以上が熱狂したという。そこには秀吉自慢のコレクションがずらりと並び、訪れた人々を圧倒的な権威で平伏させた。さらに秀吉はその欲望を満たす究極のステージ「黄金の茶室」を完成させた。当時の文献などを参考に復元した黄金の茶室。金箔が貼られた壁や純金の茶器とまばゆい輝きを放つこの空間は秀吉の承認欲求が爆発した茶室。
