石川・輪島市で地震後県内初の仮設住宅が完成した。更に小学校6校で授業が再開できていない輪島市。関係者によると、6校の児童を受け入れる仮設校舎が市内に建設されるという。北陸電力は石川県で続いていた停電が”ほぼ復旧”と発表。ただ、被害が大きい珠洲市の一部地域などは時間がかかるなど課題は残っている。厳しい局面を迎えているのは地震の負傷者などを受け入れてきた金沢市の病院。240床ある病床は現在90%以上が埋まっているという。問題は容態が回復しても帰る場所がないこと。スタッフもギリギリの状態とのこと。避難生活も長期化。珠洲市の小学校では授業が再開したが、100人あまりが今も身を寄せている。その学校の一室では”心温まる活動”が行われていた。作っていたのは新聞。避難所での過ごし方などの情報を子供たちが手書きで書いていた。きっかけは子供たち。避難所で働く大人の姿を見て自分たちにできることを探したという。自主避難を続ける人も。自宅が倒壊した鎌田一宏さん(65)。今は家から近い廃線となった駅舎で避難生活。電気は通っていないため手作りライトで生活している。約20年前に廃線となった駅。ここには鎌田さん以外にも訪れた人が。地震前からホームに置かれた一冊のノート。「1月6日、父が死んだ。涙が止まらない。地震で町がなくなりかけている。人もたくさん亡くなっている。辛い」との思いが書かれていた。地震発生から明日で1か月。日常を取り戻すため被災地は歩みを進めている。