今年も災害級の猛暑が見込まれるなか、日中の外出の機会が減ることで心身の活力が低下する「フレイル」になるリスクが高まると指摘されている。フレイルとは、健康な状態と、心身が老い衰えて歩けないなどの要介護状態との中間のこと。フレイルの歩き方の特徴は、足が上がらずすり足になる、体の左右のふらつきが大きい、歩幅が狭い、歩行速度が遅いなど。専門家によると体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度低下、運動習慣などの5項目で3つ以上該当するとフレイルの可能性があるという。フレイルは高齢者だけではないという。戸原院長は「今、若い人でもフレイルになってしまうリスクがある人が非常に多い」などとコメントした。ポイントとなるのが暑さ。活動量減少で食欲が低下、筋力低下に陥りフレイルのリスクが夏場は高まるという。電気の使い方でAIがフレイルを検知するという新たな試みが始まっている。健康な人は電気の使い方に変動が見られるが、フレイルで弱っている人は変動が少ないという。中部電力では30分ごとの電気使用量を100以上の観点からAIが分析して感知し、その人が住む自治体に知らせるサービスを去年4月から行っている。フレイル予防に重要なのは運動習慣だという。