風疹のワクチンの定期接種を受けていない年代の男性を対象にした無料の抗体検査やワクチン接種が今年度いっぱいで終了する。検査を受けた人はまだ3割ほどにとどまっていてきょう感染した当事者らが早期の対応を呼びかけた。風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で飛まつ感染し妊娠中に感染すると子どもの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがある。会合では患者会の共同代表を務める可児佳代が昭和57年、妊娠中に風疹にかかり心臓や目、耳に重い障害がある娘を出産し18歳で亡くした経験を語った。ワクチンの定期接種の機会がなかったのは1962年4月2日から1979年4月1日までに生まれた男性で国は5年前から無料で抗体検査を行い、抗体が十分でない人へのワクチン接種も無料で行っている。この対応は今年度いっぱいで終了する予定だが、まだ検査を受けた人は3割ほどにとどまっているという。