- 出演者
- 渡辺和洋 斉藤舞子 松野良一
オープニング映像。
オープニングの挨拶。今回は「特別企画 フジテレビ批評が伝えた“戦争”」。
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- 週刊フジテレビ批評
8月8日放送の「ザ!戦後80年の映像遺産SP 池上彰×加藤浩次の運命の転換点」に寄せられた視聴者からのコメント「戦争ものなのでワイプのリアクションは必要ない」などを紹介。
8月9日放送の「もしも君が僕の最期の声を聞いてくれたら ~新証言 女学生極秘部隊と特攻隊の恋~」に寄せられた視聴者からのコメント「歴史的にも価値のある作品だと感じた」などを紹介。
8月9日放送の「土曜プレミアム 明石家さんまと日本の社長」に寄せられた視聴者からのコメント「定期的にビジネス番組を継続して欲しい」などを紹介。
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- 土曜プレミアム 明石家さんまと日本の社長
8月10日放送の「かのサンド」に寄せられた視聴者からのコメント「ゆるく楽しくほんわかする番組で好き」などを紹介。
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- かのサンド
きのう全国戦没者追悼式が執り行われた。千代田区にある昭和館では約440点の戦争に関する資料を展示し、【戦後80年 特別企画展 「社会を映す、動かすポスターに現れる国策宣伝の姿」】が9月7日まで開催している。長野市ギャラリー82では今月20日まで「戦前80年展」が行われている。フジテレビ批評でも戦争の教訓を伝えてきており、2024年2月24日放送回では大森淳郎らがメディアの反省を、2015年3月14日放送回ではメディアの役割、2020年8月15日には渡邉英徳教授らがテクノロジーの進化などと伝えていた。そんなフジテレビ批評が伝えた戦争を特集する。
中央大学教授の松野良一がゲストに登場。2015年3月14日放送回にはエッセイストの海老名香葉子が出演しており、当時の映像を紹介。海老名は静岡・沼津に疎開していたときのこと・終戦を迎えた当時のこと・戦後の苦しみの日について話していた。2020年8月15日放送回には元NHKアナウンサーの武井照子が出演しており、当時の映像を紹介。武井は1944年からNHK16期アナウンサーとしてラジオ放送に従事した経験を伝えていた。
2024年2月24日放送回には「ラジオと戦争」の著者である大森淳郎が出演しており、当時の映像を紹介。大森は戦争当時の放送人のスローガンは「放送報国」であり、ニュースは国民を導くためにあったなどと話していた。
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- ラジオと戦争 放送人たちの「報国」
フジテレビ批評が伝えた“戦争”について松野は海老名や武井の証言が映像に残っていることはテレビ局として宝として活きてくるなどと語った。松野は現代では戦争についての知識を持っている層は1割程度になっており、戦争が人ごととなり昔の歴史になってしまったなどと話した。2020年8月15日放送回には東京大学大学院情報学環教授の渡邉英徳が出演しており、当時の映像を紹介。渡邉は戦争当時の写真をAIでカラー化する活動をしており、モノクロがカラーになるだけで現代と繋がった身近な時代の出来事と感じられるようになったなどと話していた。
渡辺アナが渡邉の研究室を訪ね取材した。渡邉は7月に貴志俊彦・中島みゆきとともに「戦中写真が伝える動物たちがみた戦争」を出版している。渡邉はこの5年間ではAIの活用の上で悪用されるケースが増加し、カラー化を出版するならば当時の新聞社を支配していたい軍部の意図を読み解けないかと考えたなどと明かした。渡邉はテクノロジーの進化により写真が短時間で動画化することが可能となり、動画に適した音まで生成するようになり、当時が生き生きと蘇りますという説明だけでは世に出せないものになっているなどと伝えた。渡邉は自分たちの活動は昔の出来事を未来的に伝えていることであり、新しい技術が出てくるたびに試していきたいなどと語った。
紹介してきた技術について松野は、新しい技術を使った表現は若い世代にとってある意味では人ごとであったものがリアルに自分の気持で捉えられるようになってくる可能性があるなどと語った。映像メディアの今後の役割について松野は、アナログのアーカイブ映像をデジタル化してキレイにし、また専門家と協力して新しい切り口で戦争を分析し、どのように伝えていくのかを考え続けていくべきなどと指摘した。