- 出演者
- 寺門亜衣子 渡辺健太 江原啓一郎 片山美紀 黒田菜月
オープニング映像とオープニングの挨拶。
ことしも残すところあと1か月になった。街の皆さんにことし1年を振り返ってもらった。東京・品川区の戸越銀座商店街の飲食店で多く聞かれたのは物価高だった。物価高の影響はたくさんの食材が必要なおでんにも及んでいる。一方、ことしもとにかく暑く、秋になっても暑さが続いた。生花店の主人は花の生育にも影響が出ていると話していた。食パン専門店では海外からの新たな客層が増えたと話していた。商店街を歩いていた男性は50歳を前に体の健康を気にするようになったという。そんな中でパリオリンピックの柔道団体戦がすごかったと話していた。
ことしを代表することばを選ぶ新語・流行語大賞。発表会見ではノミネートされた30の中からトップテンのことばに関わった人たちが登場した。まずはスポーツ界から「初老ジャパン」。平均年齢41歳、パリオリンピックの馬術で92年ぶりのメダルを獲得した大岩義明選手ら総合馬術団体の選手たちが登場。また陸上女子やり投げ金メダリストの北口榛花選手は「名言が残せなかった」でベストテン入りした。お金にまつわることばとしては政治とカネを巡る「裏金問題」。SNSでの闇バイトの募集でも使われている「ホワイト案件」。そして「新紙幣」で登場したのは一万円札となった渋沢栄一の出身地、埼玉県深谷市の小島進市長だった。エンターテインメントからはダンス動画も話題になったヒップホップユニット、CreepyNutsの楽曲名「Bling−Bang−Bang−Born」。そして年間大賞に選ばれたのは民放のドラマ「不適切にもほどがある!」を略した「ふてほど」。会見には主人公を演じた阿部サダヲが登場した。
マイナンバーカードと健康保険証が一体化したマイナ保険証の利用を促進するため政府はきょうから保険証の新規発行を停止した。各地の医療機関ではマイナ保険証を基本とする仕組みで窓口の対応が行われている。都内のクリニックではマイナ保険証を初めて使う患者に職員が使い方を教えていた。今後、マイナ保険証の手続きをしていない人の受診はどうなるのだろうか。医療機関での保険診療の受け付けは主に次の3つの方法で行われることになる。1つはマイナ保険証。健康保険証の利用登録をしたマイナンバーカードを使い、利用登録は医療機関の窓口やセブン銀行のATM、オンライン上のマイナポータルで行うことができる。2つ目はこれまでの健康保険証。最長で来年の12月1日まで使用できる。ただし国民健康保険や後期高齢者医療制度の保険証は有効期限が来年夏ごろなどに設定されていてそれまでの間、使用できる。そして3つ目は資格確認書というカード。これは健康保険証がなくマイナ保険証の利用登録もしていない人などに申請なしで交付されるものでマイナ保険証の代わりとなる。マイナ保険証を巡ってはことし10月の時点でマイナンバーカードを持っている人の82%が利用登録を済ませている一方、利用率は15%余りにとどまっている。背景には別人の個人情報がひも付けられるミスが過去に相次いたことなどがあると見られる。厚生労働省はマイナ保険証への切り替えでデジタル化が進み医療の質の向上につながるとしているが情報漏えいや紛失リスクへの不安をどう払拭するのかが課題となっている。
関東の気象情報を伝えた。
風疹のワクチンの定期接種を受けていない年代の男性を対象にした無料の抗体検査やワクチン接種が今年度いっぱいで終了する。検査を受けた人はまだ3割ほどにとどまっていてきょう感染した当事者らが早期の対応を呼びかけた。風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で飛まつ感染し妊娠中に感染すると子どもの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがある。会合では患者会の共同代表を務める可児佳代が昭和57年、妊娠中に風疹にかかり心臓や目、耳に重い障害がある娘を出産し18歳で亡くした経験を語った。ワクチンの定期接種の機会がなかったのは1962年4月2日から1979年4月1日までに生まれた男性で国は5年前から無料で抗体検査を行い、抗体が十分でない人へのワクチン接種も無料で行っている。この対応は今年度いっぱいで終了する予定だが、まだ検査を受けた人は3割ほどにとどまっているという。
関東大震災直後の1923年9月6日、今の千葉県野田市、当時の福田村で起きた福田村事件。香川県から来た行商の一行が突如襲われ女性と子どもを含む9人が殺害された。きっかけは震災後の混乱と飛び交う流言だった。事件は長く一部で知られるのみだったが100年がたった去年、事件を題材にした映画など多くのメディアで取り上げられた。今、被害者の出身地や現場の地域でも事件と向き合う動きが少しずつ広がっている。福田村事件について20年以上、調査を続けてきた市川正廣さんは野田市の職員として勤めていたころ初めて事件のことを知った。関東大震災の5日後、香川県から来た行商の一行が福田村を通りかかった際、地元の自警団に襲われ9人が亡くなった。一行は震災直後の混乱の中、朝鮮半島出身者と間違えられたことなどをきっかけに襲われた。国の中央防災会議の報告書によると当時、朝鮮人が井戸に毒を入れたといった流言が広がり多くの朝鮮半島出身者などが殺される事件が各地で起きていた。市川さんは調査を重ね当時を知る人や遺族に聞き取りを繰り返し行商の一行がたどってきた足取りなどを明らかにしてきた。隣町で福田村に向かう一行を目撃した人の話からは見慣れない集団というだけで不安にかられた当時の人々の様子が伝わってきた。毎年、事件が起きた9月6日に合わせて市川さんたちが開いてきた追悼行事。ことし香川県から初めて参加した遺族の谷生和也さんは事件で殺害された祖父母を悼んだ。自宅には29歳で亡くなった祖父の写真が今も残されている。被害者の地元でも事件についてはあまり語られず谷生さんの親も詳しくは教えてくれなかった。谷生さんはことし追悼行事に参列した際、市川さんと初めて会った。長年の調査の話を聞き事件の背景にあった流言と差別意識の根深さを感じたという。
福田村事件から101年、こうした差別意識や流言は今も私たちの身近なところに現れている。ことし1月の能登半島地震でもSNS上で外国人への差別意識がにじむ投稿が見られた。関東大震災で広がった流言を想起させる朝鮮人が井戸に毒といった投稿。外国人の強盗団が被災地に来るといった投稿も震災の直後から相次いでいた。コメント欄には投稿に同調するような差別的な反応もあった。Xでは災害時だけでなく日常的に差別的な投稿や根拠のない投稿を繰り返しているアカウントもある。事件を調査してきた市川さんもこうした現状を懸念している。悲劇を繰り返さないために勉強会を開き続け教育関係者など3000人に事件を伝えてきた。長年、活動を続けた結果、去年6月には野田市の市長が初めて公の場で弔意を表明するなど新たな動きも出始めている。少しずつ事件が知られるようになってきたことで、ことしもう1つの変化があった。市川さんが事件現場の地域の自治会長と初めて会い事件について直接意見を交わすことができた。101年前の事件を追い続け、教訓を伝えるための活動が現代を生きる人たちの意識に変化をもたらしている。市川さんは来年にもこれまでの調査の記録をまとめた書籍を出版する予定で、この先も事件を伝えていくための基軸となるような内容にしたいという。
NHK首都圏ナビで先週、よく読まれた記事は、「原付免許125CC以下まで運転可能に」、「年収の壁見直すとどうなる」などの記事。
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首都圏で相次ぐ闇バイト、強盗事件、一連の事件に共通する特徴や防犯対策のポイントについて記したNHK首都圏ナビの記事を紹介。8月以降に1都3県で発生した一連の強盗事件を取材すると手口にいくつかの共通点がというものが見えてきた。被害金額が500万円以上のケースがある一方で多くは数万円から20万円程度、高額な現金を置いていない家にも被害が出ていることが分かった。そして侵入の手口。窓や扉のガラスを割るケースが多いことが分かった。防犯対策の研究している濱田宏彰さんによると侵入経路となった窓ガラスの強化が重要だという。例えば比較的手ごろな対策が窓ガラスの全体にこのように防犯フィルムを貼り付ける。ガラスが割れても穴が開かない、切ることができないので侵入により時間がかかると、時間を稼ぐことによって外部に通報して助けを求めることが重要だと話している。また補助錠の鍵、サブの鍵、これを窓に取り付けておけばガラスが割られてメインの鍵が仮に開けられたとしても窓は開かず時間を稼ぐことが可能。数百円から購入可能で簡単に取り付けられる。濱田さんに話を聞くと補助錠、窓の上のほうに取り付けることを推奨している。侵入者が外すときに人目に付きやすくなるためだという。
先月、都内に住む90代の男性から現金300万円余りをだまし取ったとして18歳の容疑者が詐欺の疑いで逮捕された。現金の受け取り役、受け子として10件の特殊詐欺に関わったと供述した容疑者。きっかけは闇バイトだった。警視庁によると容疑者はことし6月、千葉市内のクラブで初対面の男性に声かけられた。簡単な荷物運びの仕事で金を稼げる。バイク事故で示談金を支払う必要があった容疑者は誘いに乗った。そして、その場で通信アプリのシグナルをダウンロードするよう言われた。シグナルで指示役とつながると免許証を送るよう指示され荷物を受け取る仕事を紹介された。最初に現金を受け取った際、警察の職質に気をつけろと言われたため違法だと気付いた。1件ならまだ引き返せると、指示役にやめたいとメッセージを送った。しかし返ってきたのは「やめるなら代わりの者を探せ」というメッセージだった。容疑者は断ることができず10件の特殊詐欺に関わり合わせておよそ4000万円をだまし取ったという。調べに対し、断ると武装した人が家に来るという話を聞いたことがあった。家族に危害が加わると思ってやめられなかったと供述しているという。ポイントは「闇バイトにいったん加担すると抜け出すのは困難」。指示役は代わりの人間を用意しろ、家族に危害を加える、などと脅してきて抜け出すのは簡単ではない。警察は闇バイトには応募しないこと、応募してしまったとしても、犯罪だと気付いた時点ですぐに相談することが大切だと呼びかけている。
農産物の輸出規模の拡大に向けて日本航空の貨物を扱うグループ会社はきょうから成田空港に隣接する市場で検疫の検査を始めた。これまでは農林水産省の防疫所の防疫官が行ってきたが海外での需要の高まりを受けて新たに検査に加わることになった。JALカーゴサービスでは当面、害虫がついていないか目視検査を一日30件、顕微鏡を使った検査を月に10件行うという。
NHKさいたま放送局の自転車安全キャンペーンのアンバサダーを務めている志田音々とSDGsこどもユニットのミドリーズのメンバー、めありさんとべにが自転車の安全ルールを啓発する歌「ハート♡ブレーキ」を紹介した。自転車に乗るときの大切なメッセージが込められている。
関東の気象情報を伝えた。
今年も残すとこあと1か月、年末は疲れがたまってくる季節なので体調管理気をつけましょうと話した。このあとはNHKニュース7。