金融庁に出向していた元裁判官が、インサイダー取引の疑いで刑事告発された事件。佐藤壮一郎元裁判官は職務を通じて知ったTOBの未公開情報を基に、10の銘柄を合わせておよそ951万円分買い付けたとして、金融商品取引法違反のインサイダー取引の疑いで、証券取引等監視委員会から刑事告発された。これまでの監視委員会の任意の調べに対し、「簡単に利益を得られると思った」という趣旨の説明をしていることが、関係者への取材で新たに分かった。当初、数十万円ほどだった取り引きの規模はその後拡大。8月以降は1つの銘柄につき数百万円単位で買い付けていて、得た利益は合わせて数百万円に上るという。
投資のすそ野が広がる中、取り引きのルールを身につけてもらおうという動きもある。戸松信博講師は「株式投資の経験がなければインサイダー取引がそもそも何なのか分からない人も結構いる」と話した。
投資のすそ野が広がる中、取り引きのルールを身につけてもらおうという動きもある。戸松信博講師は「株式投資の経験がなければインサイダー取引がそもそも何なのか分からない人も結構いる」と話した。